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地元のロサが空位の王座に WBA・L・フライ級戦

2024年12月20日 14時02分

 現地時間19日、ドミニカ共和国サント・ドミンゴのパベヨン・デ・カラテ・セントロ・オリンピコにてWBA世界L・フライ級王座決定戦が行われ、同級1位のエリック・ロサ(ドミニカ共和国/108ポンド)と同級3位ネイデル・バルデス(メキシコ/106.2ポンド)が対戦、12回判定で地元のロサが新王者となった。スコアは116-112、117-111、117-111の3-0。この階級は寺地拳四朗(BMB)がスーパー王座を返上してから空位となっていた。

 「Mini PacMan」の愛称を持つサウスポーのロサはフットワークと柔軟な体が特徴の技巧派。右フックを引っ掛けて相手の体勢を崩し、パンチを当ててポイントを稼ぐスタイルはこの日も健在で、バルデスがゆっくりと距離を詰めようとするところへ軽いパンチを当てては左右へと動く。5ラウンドには動きの止まったバルデスに左右フックをヒット、6ラウンドも挑発するような仕草のバルデスをロープに押し込んだ。

 今回、初めて自国を出てリングに上がったバルデスは終盤に入っても手数が増えず、時折見せる苦笑いも空しく、僅差のポイントを落としていく。10ラウンドは疲れの見えるロサにバルデスの左右フックがコツコツと入り、逆転を予感させたものの追撃を阻まれた。11ラウンドもバルデスは好スタートを切ったが、この回中盤に偶然のバッティングで眉間をカット。ドクターチェックが入り、せっかくの逆転ムードに水を差された格好。終了間際にロサの左フックが入ると再び歓声が上がった。

 最終回、バルデスが余力を振り絞り逆転を狙うものの、決定打を打ち込むことはできず試合終了のゴング。逃げ切った感を見せるロサは直後にコーナーに上って勝利をアピールしていた。WBAミニマム級スーパー王座にノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)が長く在位する間も結局統一戦を実現することなく階級を上げた元WBAミニマム級レギュラー王者のロサ(24歳)は8戦全勝2KO。愛称ほどの決定力はなく、手数も決して多いスタイルではないだけに、アウェー開催は避けて防衛していきたいところか。23歳のバルデスは14勝11KO2敗2分。世界戦で勝利を収めるためにはもう少し経験値を積みたい。

 同じリングでは、来日経験を持つ元世界ランカーのノルベルト・ヒメネスがWBA・S・バンタム級9位のノエル・レイジェス(ともにドミニカ共和国)と空位のWBAゴールドS・バンタム級王座を争った。結果は初回終了棄権TKOによりレイジェスが新ゴールド王者となった。

 当初は元WBA・S・フライ級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)がレイジェスと対戦することがアナウンスされていたが、直前でヒメネスに変更となった。急遽の出場が決まった影響か、ヒメネスはゴングと同時にリングを広く使い、パンチを出す素振りを見せず、まるでダンスを踊るように動き、しかも時折右拳を押さえるような素振りも。

 レイジェスも激しいアタックは見せず、ガード越しにパンチを当てて3分が終了した。ゴングが鳴るとインターバル中にヒメネスがギブアップし、レイジェスのTKO勝利が宣告された。38歳のレイジェスは19勝15KO4敗、33歳のヒメネスは34勝18KO11敗6分。パンチを打ったことによる負傷ではないようにも見え、試合前からのコンディションが気になった。

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