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CC屈指のS・ライト級戦はダウン応酬の激闘 李健太が渡来美響に9回負傷判定勝ち

2025年3月2日 1時36分

 1日、東京・後楽園ホールで開催された『WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.30』。メインイベントで行われた「第45回チャンピオンカーニバル」の日本S・ライト級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン李健太(り・ごんて、帝拳)が1位・渡来美響(わたらい・みきょう、三迫)とダウン応酬の末、9回1分3秒、3-0(85-83、85-83、87-81)の負傷判定で勝利。V2に成功した。

7回、2度目のダウンを奪った李

 5回を終えての公開採点は47-47、48-46、49-45と挑戦者・渡来がリード。3回に鼻血を流した李を、5回には渡来がナックルパートのヒットではなかったが左フックでダウンを奪っていた。

 絶妙な距離に身を置いて李の攻撃をボディーワークでかわし、右を振りながら一気に飛び込んで左ストレートを当てる。渡来の思いきりよい攻撃に、左カウンター狙いのサウスポー李は前半に後手を踏んだ。

 しかし6回に入ると、李は自ら仕掛けていって渡来を下がらせる。渡来も右ボディーフックを返すものの、李の攻撃は止まらない。すると今度は李がワンツーからの連打で渡来からダウンを奪う。

 渡来の左フックで李の右目上は腫れていたが、バッティングで渡来は右目下をカット。続く7回、李の勢いをとどめようと渡来がふたたび攻めて出るが、右からの返しの左フックが大きくなり、李が打ち下ろした左ストレートがカウンター。渡来が2度目のダウンだ。

 勢いを得た李の攻めに対し、渡来はカウンター狙い。序盤とは逆の構図となって試合が進んでいくが、9回にふたたびバッティングが起こり、今度は渡来の左目上が切れて出血。2度のドクターチェック後にレフェリーが試合をストップ。勝負は途中採点に持ち込まれ、李が逆転勝利を遂げた。

 「こんなに嬉しいのは生まれて初めて。ビハインドとなってこの先どうなるんやろ?と思ったが、これまでの経験が生きた」と喜びを表す李。苦しい展開も「想定していた」と言い、決して後ろ向きにならなかったことが功を奏した。9勝2KO1分。

 初黒星となった渡来は6勝4KO1敗。前半は巧みな攻防で李を苦しめたが、流血の不運と李の変化にあって、ボクシングが徐々に乱れていった。

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