劇的! 寺地拳四朗が逆転最終回TKO勝利 ユーリ阿久井政悟のWBAベルト奪い王座統一
2025年3月13日 22時30分
2025年3月13日 20時48分
13日、東京・両国国技館で開催の『U-NEXT BOXING.2』。フライ級ダブルタイトルマッチの第1弾で、セミファイナルで行われたWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンのアンソニー・オラスクアガ(米)が、3階級制覇を狙う挑戦者14位の京口紘人(ワタナベ)に114-113、117-110、118-109の3-0判定勝ちを収めた。
上体を揺すりながらリズムを取る京口。初回から互いに右から返す左フックが相打ちとなるスリリングな展開に。ジャブから丁寧にボクシングを作ろうとするオラスクアガに2回、京口が左ボディーをヒット。すると、オラスクアガは間合いを詰めて豪快なアッパーを狙うが、京口の左ジャブが的確にヒットした。
両ヒザを柔らかく使い、丁寧に位置取りを変える京口は4回、コンパクトな左フックをヒット。さらにボディーを狙うオラスクアガに右をクリーンヒット。両者に間ができるとヒットさせる京口の左ジャブが有効だった。
うまく乗っていけないオラスクアガは、誘う動きからフリッカージャブを打ち、左右フック、右アッパーと豪快に振るう。だが、京口はダッキングでこれをかわして左ボディーをヒット。6回、オラスクアガはプレスを強めて気持ちの高ぶりを表していた。
しかし、その後はオラスクアガがジャブ&ステップで京口を誘い、京口の接近を阻むと右強打をヒット。7回、京口は右フック、右ストレートでボディーを捕らえ、オラスクアガが間を作ると左ボディー。するとオラスクアガはスタンスを広げてボディーを遠くさせ、ジャブ、ストレートの基本攻撃を見せてからのビッグパンチにつないでいく。9回には互いに右をヒットして、打ち合いのムードとなるが、オラスクアガの派手な強打の隙間に京口も左ボディーを決めていた。
両者は上体を振り、頭の位置を変え、ステップで位置をずらし続けた。なかなかクリーンヒットを与えず奪えずのハイレベルな駆け引きが続く。
11回、攻め込む京口にオラスクアガの左アッパーがヒット。京口が打ち返そうとしてバランスを崩し、ヒザを着いたようにも見えたが、ノックダウンとみなされてカウントが数え上げられた。最終回は左フックを上下に決める京口に対し、オラスクアガも右強打をヒットする。互いに疲労を感じさせない戦いが最後まで続いた。
採点は大差がついていたが、オラスクアガの強打がジャッジの目に留まったのだろう。流れを変えるボクシングの変化を見せたオラスクアガの上手さも光ったが、京口の丁寧な戦いぶりももっと評価されてよかった。
初防衛を果たしたオラスクアガは9勝6KO1敗。惜敗の京口は19勝12KO3敗。
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