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フンドラ、4回TKO勝ちでS・ウェルター級2王座守る

2025年3月23日 14時07分

 ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナで現地時間22日行われたWBC・WBO統一S・ウェルター級タイトルマッチは、王者セバスチャン・フンドラ(米)が挑戦者WBO5位、WBC14位コーデイル・ブッカー(米)に4回2分51秒TKO勝ち。2王座の防衛に成功した。

 昨年4月、ティム・チュー(豪州)との大流血戦を制し二冠王者となったフンドラにとって約11ヵ月ぶりの試合。身長差は約22センチとあってフンドラの胸にブッカーの顔がくるような印象だ。

 サウスポー対決は互いにジャブで幕を開けたが、打ち下ろしを警戒してか手数の増えないブッカーをしり目に、長身フンドラのジャブが威力を発揮し、それに続く左アッパーも効果を発揮してペースを掌握。

 フンドラはブッカーのフックで鼻血を流したものの、4回、左アッパー2発を効かせて連打でダウンをマーク。立ち上がったブッカーに追撃してロープに詰めると、拍子木が鳴ったところでトーマス・テイラー(米国)レフェリーが割って入った。

 今後の抱負を聞かれたフンドラ(22勝14KO1敗1分=27歳)は「妹と同じ比類なきチャンピオンの座に就きたい」とコーナーで応援した女子フライ級4団体統一チャンピオンのガブリエラ・フンドラを例に挙げて目標を掲げた。そして「一番戦いたいのはIBF王者のムルタザリエフ」とし、次にザンダー・ザヤス(WBO1位)の名をあげた。

 33歳のブッカーは23勝11KO2敗。22年4月に現世界ランカーのオースティン・ウィリアムス(米国)に初回TKO負けを喫して以来の黒星となった。

 セミファイナルのスーパーウェルター級10回戦は、WBA4位のヘスス・ラモス(米国/155.8ポンド)がグイド・エマヌエル・シュラム(アルゼンチン/154.6ポンド)に7ラウンド1分38秒TKO勝ち。

 慎重な立ち上がりのサウスポーのラモスは上下にパンチを散らしながらじりじりとプレスを掛け、2ラウンドに右ボディーフック、左ストレートとヒットするとシュラムは後退。続いて左ストレートも当てるなど実力差を示し、早くもKOの予感を漂わせた。3ラウンドもボディーへパンチを集めてリードを広げたラモスだが、シュラムはスタミナを削られながらもダウンは拒否し、頑張りを見せて試合は中盤へ。

 フルマークのペースながら決定的な場面をつくれないラモスがモタついている印象もあったが、迎えた7ラウンド1分過ぎ、ロープを背にしたシュラムが左フックを出したところへラモスの左フックがカウンターとなってアゴに入ると、顔を跳ね上げられたシュラムの腰がガクンと落ちる。ガードで丸くなったシュラムにラモスのパンチが襲いかかったところでマーク・ネルソン(米国)レフェリーが両者の間に割って入った。

 WBCで5位、IBFとWBOでは8位にランクされる23歳のラモスは23勝18KO1敗とし技巧派サウスポー、エリクソン・ルビン(米国)に敗れてから再起3連勝。勝利者インタビューではセバスチャン・フンドラ挑戦へ意欲を見せた。一方、敗れた29歳のシュラムは16勝9KO4敗2分。

 ミドル級10回戦はWBA15位のイライジャ・ガルシア(米国/159.6ポンド)が3度の世界挑戦経験を持つWBCスーパーミドル級18位のテレル・ガウシャ(米国/160.2ポンド)に10回判定勝利。スコアは96-93、95-94、94-95の2-1。

 右手を大きく動かしながらサウスポーのガルシアが右回りをしていたところ、ガウシャの右ストレート一閃、ゴロンとダウンしたガルシア。苦笑いを見せながら立ち上がったガルシアは早くも鼻血を流し始めた2ラウンドものっしのっしと前進し、ペースを変えようと攻勢をかけるが、ガウシャも手数で劣るもののタイミングがよくコンパクトなパンチを返す。

 中盤に入っても前進を繰り返すガルシアは明確な有効打を打ち込むことができず、逆にガードの開いたところへガウシャのパンチをコツコツと食うことしきり。最終回、ガルシアはガウシャをロープに詰め、懸命にパンチを振るうものの有効打を浴びせられず、ガウシャも手数が増えずにゴングとなった。

 ジャッジ2者は有効打より手数を重要視したのか、微妙な判定だった。昨年6月、カイロン・デービス(米国)に10回判定負けの初黒星を喫してから再起に成功したものの、底を見せた感もある21歳のガルシアは17勝13KO1敗。再び世界上位へ浮上するかと思わせた37歳のガウシャは24勝12KO5敗1分。

 また、WBOラテン・スーパーウェルター級チャンピオンでWBO13位につけるフレウディス・ロハス(米国/150ポンド)がノンタイトル8回戦に出場。モーリス・リー(米国/150.4ポンド)に8回判定勝利を収めた(3-0/80-72×2、79-73)。26歳のロハスは15戦全勝11KO、リーは15勝6KO2敗2分。

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