大阪帝拳ジムは７日、日本S・バンタム級14位、辰吉寿以輝（29）の再起戦を６月７日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で開催すると発表した。対戦相手はフィリピンS・バンタム級12位、アリエル・アンティマロ（22＝フィリピン）。９勝３ＫＯ３敗１分の左ファイターだ。

　元カリスマ世界王者、辰吉丈一郎の二男で2015年４月にデビューした寿以輝は16勝１分と無敗を続けていたが、昨年12月に中嶋一輝（大橋）が持つOBFF・S・バンタム級タイトルに挑戦。２回に左ストレート強打を受けてTKO負けを喫し、タイトル初挑戦は無念な結果に終わった。

　「前回の試合は倒された瞬間の記憶がなく、ずっとモヤモヤしていた」と心境を語り、試合後すぐに再起を父に伝えたところ、「そらそうや」とだけ言葉が返ってきたそうだ。

　寿以輝は「サウスポーが苦手と言われますが、そうでないところを見せます。もっとガードを意識してディフェンスにもこだわった練習を続けていきます」と再起戦に向けて、成長したところをアピールしたい考え。吉井寛・大阪帝拳ジム会長はフィリピンからサウスポーのスパーリングパートナーを呼び寄せると明言した。

　「再起戦の相手はガツガツくるだろうが、もちろんKOしか狙っていません」。再起にかける寿以輝は気合いが入っている。