July
01
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

31°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 富岡樹が関根幸太朗下す 明白な6回負傷判定勝ち

富岡樹が関根幸太朗下す 明白な6回負傷判定勝ち

2025年7月1日 0時08分

 30日、東京・後楽園ホールで行われた『WLD2』のメインイベント、スーパーライト級のランカー対決8回戦は、同級10位の富岡樹(角海老宝石)が3位にランクされる関根幸太朗(ワタナベ)に、6ラウンド負傷判定勝ち。セミファイナルでは、前日本バンタム級王者の富施郁哉(ワタナベ)が、マーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)を相手に3-0の判定勝ちで、王座陥落から再起2連勝となった。

関根に明白勝ちの富岡㊨

◆スーパーライト級8回戦
富岡樹(角海老宝石)[負傷判定6R2分23秒・3-0(58‐56、59‐55×2)]関根幸太朗(ワタナベ)

 長い左ジャブを弾く富岡に、関根も左を突きながらプレッシャーをかける。互いに左を上下に斬り合う立ち上がり。4回、富岡が大きく脚を使って迎え撃ち、逆ワンツーで関根の顔面を跳ね上げた。
 
 それでも5回、「遠い距離なら負けない。チャンピオンになるため近い距離を練習してきた」という富岡が左ボディーを効かせると、関根は下がって舌を出して挑発。パンチの大きくなった関根に、富岡は中から左を突く。

 6回、偶然のバッティングで右まぶたから出血の関根にドクターチェックが入る。再開後、焦った関根の右アッパーにもパンチを合わせた富岡。関根はがむしゃらに攻めたが、2度目のドクターチェックでストップされた。

「日本チャンピオンになります」とリングの上から絶叫した富岡の戦績は 12勝4KO6敗2分。昨年の挑戦者決定戦に続き連敗の関根は9勝8KO2敗1分。

ヘラルドと激闘となった富施

◆120P契約8回戦
富施郁哉(ワタナベ)[判定3-0(77-74×3)]マーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)

 井上拓真とOPBFタイトルを争ってからすでに9年の月日が経つサウスポーのヘラルドが、積極的に右を伸ばす。最初の波乱は2回の残り10秒、ヘラルドの踏み込んでの左フックが富施を打ち抜き、大きくバランスを崩した。

 続く3回もヘラルドの強烈な左が何度も富施の顔面を跳ね上げる。しかし4回、サウスポー富施の左アッパーがカウンターで打ち込まれるとヘラルドがダウン。

 再開後もお互いが倒しに行く危険な距離の打ち合いが続いた。後半の富施は、右目の腫れをカードをしっかり上げて隠し、距離を取って立て直す。右を伸ばしながら左を上下に打ち込む。

 ヘラルドのパンチには最後まで怖さがあったが、富施は無理せず脚を使って距離をキープしながらパンチを伸ばし、終了のゴングを聞いた。「ダウンを取れるようになったが、そこから止めれるように」と抱負を語った富施は16勝3KO4敗。ヘラルドは40勝21KO14敗3分。

◆スーパーバンタム級8回戦
鳥井士恩(角海老宝石)[判定(3−0)78‐74×2 ,79-73 ]髙橋利之(KG大和)

 ランク取りに燃える鳥井が積極的に手を出す。体格に勝る日本9位の髙橋が大きなパンチで威嚇するが、鳥井は怯まず右を打ち込み、コツコツとボディーにパンチをまとめる。


 そして後半には鳥井の右の精度が上がっていった。ガードに気をつけ、機を見て攻める鳥井に、最後は圧力をかけて出た髙橋だが届かず終了のゴング。ランク入りを確実にした鳥井は8勝3KO3敗1分。髙橋は11勝5KO7敗。

◆バンタム級6回戦
裵聖和(DANGAN)[判定(3-0)60‐54,59-55×2]ティラチャイ・セイワン

Related article
関連記事