畑中建人復帰2戦目は判定勝ち WBCユース新王者に藤野零大、浅海勝太が日本王座挑戦権

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 16日、名古屋市の露橋スポーツセンターのメインで行われたのは元WBOアジアパシフィック・フライ級チャンピオン畑中建人(畑中)の再起第2戦。フィリピンのベテラン、ディオネル・ディオコス(比)と10回戦を行い、大差の3-0判定勝利を得た(100-90が2者に99-91)。

最終回、ディオコスを倒しに行く畑中

 畑中は4ヵ月ぶりの試合。前戦でウィルベルト・べロンド(比)とダウン応酬の派手な勝負を演じたが、今回はディオコス(5月に比連崎爽晏楽に判定負け)を相手に終始丁寧に戦い、ラウンドを重ねた。

 リズムを取りながらジャブを1発2発と繰り出して畑中はスタート。鋭い右ストレートはディオコスのダッキングで頭上を通り抜けることがたびたび。ならばと3回からボディー攻め、そして左ジャブを上下に打ち分けていいペースをつくりかけたが、5回に右ストレートを痛打して以降はそれ以上の展開に持ち込めない。

 試合は坦々としたものになった。失点を続けるディオコスは8回、右のオーバーハンドをクリーンヒットするも、パワーが足りず、畑中びくともしない。最終回の畑中は走ってディオコスに打ちかかったが、やはり標的をとらえきることができなかった。

 畑中はこれで17勝11KO1敗。ディオコスは18勝4KO10敗3分。

犬塚の出ばなをとらえる藤野㊨

■WBCユース戦、藤野新王者、宮澤は無念の負傷ドロー
 セミのWBCユース・ミニマム級王座決定戦(8回戦)はIBF4位イアン・アブネ(比)と日本9位宮澤蓮斗(松田)の間で争われ、好勝負が期待されたものの、4回1分32秒負傷ドローに終わった。

 無敗のサウスポー、アブネ(12勝4KO1分)が柔らかい体を生かして放つダイナミックなブローで先手を取っていたが、宮澤も落ち着いて脚を使いながら迎撃。試合が面白くなりそうになった矢先の3回、両者はバッティングで鼻上部(宮澤)と前頭部(アブネ)をそれぞれカット。

 これを境に攻防がさらにテンポアップしたが、続く4回にもバッティングがあり、ここで右目上を負傷した宮澤がドクターチェックの末続行不可能と判断されたもの。宮澤は7勝2KO3敗2分となった。

 もうひとつのWBCユース戦(S・フライ級決定戦)では、日本同級8位の藤野零大(カシミ)と同7位犬塚音也(松田)が激突し、結果は藤野の8回2-1判定勝ち。両者は4回戦時代に対戦して引き分けており、今回2年ぶりの再戦だった。

 スイッチを駆使する藤野は2回早々の打ち合いで犬塚の右をくらってダウン。しかしその後も強気に、打ち合うところはしっかりと打ち合った。ステップインに変化をつけて切り込む犬塚に対し、カウンターで対抗。犬塚は5回に再び打ち合いに巻き込んだものの、戦い方に幅のある藤野を攻め落とすことはできなかった。

 3ジャッジのスコアは77-74、76-75、75-76で藤野を支持。藤野がダウンを挽回して立て直し、勝ちにつなげた。藤野はこれで8勝4KO1分。犬塚は10勝4KO1敗1分となった。

坂井を下し挑戦権を得た浅海㊨

■27戦目の浅海が日本王座挑戦権を獲得
 フライ級のチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦として行われた一戦は、ベテランの浅海勝太(MR)が坂井涼(畑中)との接戦を8回2-0判定で制し、カーニバル出場権を手にした。

 好戦的な両者の一戦は意外にも静かな展開で進行した。互いにジャブから様子伺いの序盤。ともに時折繰り出す連打は迫力があるが、駆け引きの時間が続き、試合はこれといったヤマ場が訪れないまま終了した。

 77-75が2者に75-75のスコアで勝利した浅海(14勝7KO13敗)は初の日本王座挑戦権を手にした。試合後は観戦に訪れていた新王者野上翔(RK蒲田)もリングに上がったが、「頑張って勝って日本チャンピオンになります」と意気込んだ。敗れた坂井は9勝5KO2敗となった。

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