7日、東京・後楽園ホールの『DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.40』でメインイベントとして行われたWBOアジアパシフィック・S・バンタム級タイトルマッチ10回戦は、挑戦者11位のガブリエル・サンティシマ(フィリピン)が王者村田昴(帝拳)を96—93、96—93、97—92の3—0判定で破り、新チャンピオンとなった。村田は3度目の防衛に失敗した。

好事魔多し…試合の流れを逆転させた6回のダウンシーン
サウスポー対決は、序盤4回までは中間距離での丁寧な技術戦。村田の右ジャブ、左ストレートに対し、左クロス、右フックを合わせるなどしたサンティシマの体のバランスと反応のよさが目を引いた。
5回に入り、距離を縮めた村田が左アッパーでボディーを攻め、連打の回転を上げていくと、サンティシマの体は丸まり始め、流れが一気に変わる。これで勢いに乗った村田は続く6回、さらにギアを上げて連打。サンティシマの失速ぶりは明らかで、このまま村田が仕留めてしまう様相だった。
が、ほんのわずか間合いが遠くなったところでサンティシマの左カウンターが炸裂。この一撃で村田が痛烈にダウンを喫し、立ち上がったもののダメージの深さを感じさせた。
ラウンド終了間際だったことが幸いし、村田はインターバルに逃れると、7回は必死にフットワークを起動させて回復を試みる。サンティシマも無理に村田を追うことはせず、その後は慎重さを増して攻撃を仕掛ける村田を呼び込んで合わせる序盤の戦いに戻った。
手数では圧倒的に村田がリードしたが、小さなステップで間合いを外し、単発の軽打で迎え打ったサンティシマが評価されたかたちだ。
痛恨の初黒星を喫した村田(29歳)は10勝10KO1敗。2年前に村田に7回KO負けを喫した兄アレックスの仇討ちを果たしたサンティシマ(21歳)は10勝7KO1敗1分。村田が世界4団体でランク入り(WBA7位、WBC7位、WBO10位、IBF14位)しているため、世界ランカーの仲間入りが確実だ。


