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15戦オールKO勝ち、2冠王者ベテルビエフが主役

リング誌ランキングを読む Part12 L・ヘビー級 
15戦オールKO勝ち、2冠王者ベテルビエフが主役

2020年5月21日 15時12分

 アメリカに老舗ボクシング誌「ザ・リング」のオリジナルランキングを読む企画、第12回はL・ヘビー級だ。日本にはいま一つなじみの薄い階級だが、昨年はカネロ・アルバレスがセルゲイ・コバレフを倒して4階級制覇を達成して注目を浴びた。カネロはひとまずいなくなったようだが、ヨーロッパの好選手がエキサイティングにしのぎを削っている。

■L・ヘビー級
C 空位
1 アルツール・ベテルビエフ(ロシア=IBF、WBC王者)
2 オレクサンデル・ゴズディク(ウクライナ)
3 ディミトリー・ビボル(ロシア=WBAスーパー王者)
4 セルゲイ・コバレフ(ロシア)
5 エレイデル・アルバレス(コロンビア)
6 ジャン・パスカル(カナダ=WBA王者)
7 バドゥ・ジャック(スウェーデン)
8 マーカス・ブラウン(米)
9 ジョー・スミス(米)
10 ドミニク・ボーゼル(ドイツ)

 1位ベテルビエフは2度の五輪出場をへて2013年にプロ入りしたパワフルなハードパンチャー。昨年10月、無敗のIBF王者ゴズディクを10回TKOで下して2冠王者となった。既に35歳だが、エキサイティングぶりに衰えはない。PFPランキングは9位。15連続KO勝利のパーフェクトレコードを持つ王者はビッグマッチを望んでいる。

ベテルビエフは昨年10月、ゴズディクを沈めた

 ベテルビエフとの無敗対決に敗れたゴズディグが2位にランクされている。こちらも強打者ながら、ベテルビエフ戦ではアウトボクシングを機能させ、倒される終盤まではわずかなリードを保っていた。ベテルビエフへのリベンジに燃えているところか。

 3位ビボルはWBA王座を6度防衛中、安定感は群を抜いている。ただし、現在4連続判定勝利中ということで、テルビエフよりはインパクトに欠けるか。他団体王者との対戦で実力を証明したいところだ。

ビボル(左)もビッグマッチを望む

 4位の“クラッシャー”コバレフはかつてこのクラスで最強を誇ったが、17年にアンドレ・ウォード第2戦にTKO負けを喫したころからやや下り坂に。その後、5位アルバレスに敗れ、次戦でアルバレスにリベンジ。昨年11月、カネロと接戦を演じて最後はTKOで敗れた試合が最終戦となっている。37歳にして再浮上はあるのだろうか。

 6位パスカルは8位ブラウンからWBA暫定王座を奪って正規王者に昇格。昨年12月、2階級制覇のジャックに小差判定勝ちで初防衛に成功。2009年に初めて世界王者となった37歳はいまだに健在だ。

 ランキング外では元WBO・S・ミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)がL・ヘビー級に進出。どの王座に絡んでいくか注目だ。現在L・ヘビー級のWBO王座は空位。Photos/SUMIO YAMADA

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