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天笠が防衛、高山が新王者に

2012年12月21日 22時21分

 日本タイトルマッチ2試合が21日、後楽園ホールで行われ、フェザー級はチャンピオンの天笠尚(山上)が1位の脇本雅行(高砂)を2-1(97-94、95-96、96-95)の判定で下して3度目の防衛に成功した。ウェルター級王座決定戦は2位の高山樹延(角海老宝石)が3位の斉藤幸伸丸(輪島功一S)を3-0(98-92、96-94×2)の判定で下してタイトルを獲得した。

◇日本フェザー級タイトルマッチ
 サウスポーの脇本は天笠対策を徹底していた。左右に動いて天笠の連打を封じ、手数は少なかったものの、ロングレンジから左ストレートを顔面とボディに散らした。

 空転させられた天笠はラウンドを重ねるにつれて、プレッシャーを強めて攻勢をアピール。終盤は脇本の疲労もあって、ようやくクリーンヒットを打ち込んだ。終盤の積極的な攻撃が評価され、何とか勝利を手にした。

 脇本はプラン通りの戦いだったと思われるが、やや消極的なボクシングという印象は否めなかった。

◇日本ウェルター級王座決定戦
 渡部あきのり(協栄)のタイトル返上に伴う王座決定戦。3度目のタイトルアタックとなる斉藤とタイトル初挑戦の高山の一戦は、ともに中間距離の戦いを得意とするだけに、スタートから白熱した展開となった。

 前半は高山の右ストレートが有効だった。斉藤のガードをこじ開けるような右ストレートをヒットさせ、2回にはこのストレートで斉藤が腰を落とす場面を作った。

 高山が一気にペースをつかむかに見えたが、斉藤も果敢にジャブと右ストレート、ボディ攻撃などで対抗。中盤以降は打撃戦となり、パンチが音を立てるたびに会場は大いに沸いた。結局、ヒットの精度でやや上回り、守っては強固なブロッキングで決定打を許さなかった高山がポイントをピックアップ。3-0の判定勝利を手にした。

 高山はチャンピオンカーニバルで1位の尹文鉉(ドリーム)との対戦が決まっている。

◇55.8㎏契約8回戦
島本大志(角海老宝石)[2-0(78-75×2、76-76)]小澤有毅(筑豊)

◇フェザー級6回戦
佐藤克哉(ドリーム)[2-1(58-56、58-57、57-58)]高林良幸(RK蒲田)

◇S・フェザー級6回戦
小山拓見(草加有沢)[2-0(59-57、59-56、57-57)]石井大輔(角海老宝石)

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