2014年7月29日火曜日

アジア大会日本代表、プロと「実戦」スパーリング 

 9月19日から韓国・仁川で開催される第17回アジア大会の日本代表選手が28日、大阪市浪速区の井岡ジムで井岡一翔ら同ジム所属選手とスパーリングを行った。元世界王者らと代表選手の豪華対決は実戦さながらの迫力だった。

 アマ、プロのスパーリングは「お互いの強化につながる」と山根明・日本ボクシング連盟会長がプロ側に呼びかけて実現。関西では元世界王者の井岡一翔、宮崎亮ら有力選手が揃う井岡ジムの協力を得て行われた。山根会長は「われわれアマ側はスパーリングを通じてプロ選手の闘争心、根性を学びたい。プロ、アマが仲良くして、ボクシングの向上を図っていきたい」と今回の狙いを語る。

 この日、山根会長とともに井岡ジムを訪れた日本代表は、柏崎刀翔(自衛隊=L・フライ級)、林田翔太(駒澤大=フライ級)、藤田健児(拓殖大=バンタム級)、清水聡(ミキハウス=ライト級)、川内将嗣(自衛隊=L・ウェルター級)、鈴木康弘(自衛隊=ウェルター級)の6人。同クラスの選手がいなかった鈴木を除く5人がリングに上がり、各3ラウンドのスパーリングを行った。

 トップバッターの柏崎は宮崎と対決。宮崎のしつようなボディー攻撃を受けながらも互角以上に打ち返した。林田は井岡と手合わせ。長身でサウスポーの林田は右ジャブを効果的に出して、井岡が得意とするボディーブローを許さず、3回には左ストレートを2発ヒットするなど最高の出来。

 続く藤田は8月11日に日本S・フライ級王座に挑戦する石田匠とスパー。最終ラウンドこそ手数が落ちたが、ボディーへのパンチは重さがあり、石田を後退させる場面も。清水は東洋太平洋ライト級王者の中谷正義と対戦。中谷が両手を下げる変則スタイルから重いパンチを放つのに対して、清水は風邪を引いているとあってやや動きに精彩を欠いた。川内は中谷と続けて対戦。中谷の変則スタイルにそれほど惑わされることなく、的確にワンツーを出し、2回には中谷を押し込むシーンも。スパーリングがなかった鈴木は、ミット打ちで汗を流した。

 トップアマとトッププロの意地もぶつかった今回の合同スパーリングで、日本代表選手は普段とは違うプロの動きを体感し、アジア大会でのメダル獲得へ士気を高めたようだった。