旧敵再会! 西岡さんとウィラポンさんが歓談
2014年11月24日 19時00分
2014年11月24日 17時22分
元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)が24日、横浜市の大橋ジムを訪れ、12月30日の東京体育館で、WBO世界S・フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する前WBC世界L・フライ級王者の井上尚弥(大橋)にナルバエス対策を伝授した。
43勝23KO1敗2分の戦績を誇る百戦錬磨のナルバエスに、プロ9戦目で挑む井上のもとに強力な援軍が登場した。ドネアはWBC・WBOバンタム級王者だった2011年10月、米ニューヨークでナルバエスと対戦してフルマークの判定勝ち。ナルバエスにキャリア唯一となる黒星をつけたボクサーだけに、攻略法を聞くにはこれ以上ない人物だ。
井上はドネアが到着するなり質問を開始した。ドネアは「ナルバエスは自分のペースで戦うといい選手だが、相手にスピードやパワーがあると分かると、守りを固めて戦う。落ち着いてスキを見つけて戦う必要がある」とまずは大枠を説明。井上が「どこを突破口にするのか?」と質問すると「フェイントに引っかかりやすいところがある。特に相手にパワーがあると感じるとフェイントに引っかかるので、そこからコンビネーションを使うといいと思う」と説明した。
その後もドネアは、ナルバエスがどうやってパンチを外すか、どういう場面でどういうパンチを狙っているかなど、井上に多くのヒントを与えた。スパーリングパートナーのマルコム・ツニャカオ(真正)にはナルバエスの構えや動きを細かく説明。自分の知っていることをすべて井上に伝えようという意欲に満ちていた。
井上のスパーを見届けたドネアは「ナオヤはベテラン選手のようなスキルを持っているし、タイミング、反応、パワーのすべてがそろっている。今日見た限りでは、私が教えるまでもなく、やるべきことはすべて分かっているという印象だ」と井上の調整に太鼓判。試合展開について問われると「ナルバエスは勝つために手段を択ばない選手。ダーティーなこともする。ベテランでもあるし倒すのは難しいかもしれないが、ナオヤが勝つと信じている」と語った。
ドネアの指導をじかに受けた井上は「攻めのパターンや守りのパターンを教えてもらった。右ストレートが突破口と考えていたけど、右ストレートに右フックを合わせるのが得意だと教えてもらった。今日は自信になったし、がんばろうという気持ちになった」と打倒ナルバエスに気持ちを高めていた。
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