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内山高志、回復した右拳で豪快ノックアウトの期待

2014年12月17日 19時34分

 大みそか開催「THE BEST OF BEST」(大田区総合体育館)のメインイベントで9度目の防衛戦に臨むWBA世界S・フェザー級チャンピオンの内山高志(ワタナベ)が17日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開した。

内山高志、回復した右拳炸裂の予感(ボクシングニュース)
迫力のミット打ちを披露した内山

 待ちに待った1年ぶりの試合を迎える内山は「練習で右ストレートを去年よりも強く打てるようになった。その成果を出したい。いつもKOは意識しないと話しているが、あたれば倒れると思う」と明るい表情でコメントした。

 自信の裏付けは右拳の復活にある。内山はアマ時代から強打者の宿命ともいえる拳の痛みに悩まされ手術を経験した。それでもプロに入ってからは、右強打で対戦相手をなぎ倒してきたが、2010年9月ロイ・ムクリス(インドネシア)とのV2戦後に右拳を悪化させ、11年1月の三浦隆司(帝拳)戦では使用不可能となって左手だけで勝利した。その後、再びメスを入れて昨年大みそかの金子大樹(横浜光)戦まで5度の防衛を重ねたが、昨年の段階で「50%くらい」でしか右は打ち抜けなかったという。

 その右がブランクも奏功したのか「80から90%くらい」まで回復した。ロードワーク中につまずいて転んだとき、手を地面につかずに前に1回転して難を逃れたエピソードを明かしたほど右拳に気を遣ってきた。今回は「右を効かせて攻撃につなげるイメージが出来上がっている」というから頼もしい。

 挑戦者のイスラエル・ペレス(アルゼンチン)は打たれ強さと強固なディフェンスを武器とし、シドニー五輪出場の経験もあって技巧もしっかりしているとの評判だが、チャンピオンが万全であれば問題ないだろう。

 年末は国内で世界戦が8試合組まれるなどビッグマッチが目白押し。「相当すごい試合をしないと見向きもされない」と認識する内山は、豪快な右ストレートを武器に「相当すごい試合」をする意気込みだ。

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