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五十嵐、負傷判定でヨシケン撃退 日本フライ級タイトル戦

2011年6月5日 6時42分


 4日夜後楽園ホールで行われた日本フライ級タイトルマッチは、王者五十嵐俊幸(帝拳)が1位吉田拳畤(ワタナベ)の挑戦を8回1分14秒負傷判定でくだし、初防衛に成功した。
 いつもの五十嵐らしいスマートな試合運びは2回まで。この回バッティングで右目上の古傷を破られると、その後は作戦を変更し吉田の距離で足を止めて打ち合った。頭から突っ込む吉田のラフファイトに苦戦しながらも、力強く応戦し右フック、左ストレートを決めた。試合は吉田も左目上を切って流血戦となり、8回、両者偶然のバッティングで吉田の頭部から激しい出血。試合続行不能と判断され、2-0ながら五十嵐の手が上がった。
 「自分のボクシングをさせてもらえなかった。でも、やりにくい相手にギリギリでも勝てたので、いい経験になった」と五十嵐。現在WBA、WBCともに世界3位にランクされ、指名挑戦権を得るためWBC2位のウィルベルト・ウィカブ(メキシコ)と対戦の可能性が高いという。
※写真は入ってくる吉田(左)に右フックを決める王者五十嵐

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