赤穂4度倒して新王者 東洋S・フライ級決定戦
2011年5月18日 22時09分
2011年5月18日 22時05分
WBC世界ミニマム級王者井岡一翔(井岡)と日本同級王者(WBC9位)八重樫東(大橋)が実戦並みのスパー対決--関西から東上した井岡が18日夕、横浜の大橋ジムに出向いて実現したもの。
井岡は東京農大の学生時代に3回ほど八重樫とスパー経験があり、「技術的には八重樫さんの方が上。でも負けたくないし、成長したボクを見てもらいたかった」と意欲的に仕掛けた。試合巧者の八重樫に対し、右をショートからアッパー、フックと多彩に変えて連打。八重樫も負けずに軽い動きから右ストレートをたたきつける。5ラウンドを通じて、互いにベスト・ショットをビシビシ交換し合う緊迫感あふれる攻防が続いた。
「熱くなりました」と強敵とのスパーに燃えた井岡。八重樫も「久々に緊張していいモチベーションを保てた」。こちらは世界再挑戦の機会を待つだけに、こちらもいいスパー経験になったに違いない。井岡について八重樫はアマ時代と比べて「世界チャンピオンのオーラを感じた。パンチも負けずに打ち合うところもプロ仕様になった」とその成長を認めていた。
井岡は1位フアン・エルナンデス(メキシコ)を相手に今夏初防衛戦を日本国内で行う予定だが、まだ日程は確定していない。明日夜後楽園ホールで予定される「ボクシングの日」のイベントのため上京したもので、世界3階級制覇の亀田興毅とともに、日本プロボクシング協会から特別表彰されることになっている。
※スパーを終えた後、揃ってインタビューに答える井岡(右)と八重樫
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