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井岡一翔、レベコに2-0判定勝ちで3階級制覇達成

2015年4月22日 22時13分

 大阪府立体育会館で22日、行われたダブル世界タイトル戦のメインイベント、WBA世界フライ級タイトルマッチは、挑戦者3位の井岡一翔(井岡)が王者フアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に2-0判定勝ち。3階級制覇を達成した。スコアは115-113、116-113、114-114。レベコは9度目の防衛に失敗した。

井岡一翔が3階級制覇達成(ボクシングニュース)
井岡(右)は終始、上下の打ち分けを意識した

 昨年5月、IBF王者アムナット・ルエンロエン(タイ)に敗れた井岡が3階級制覇に2度目のトライ。ペースを先に握ったのは井岡だった。初回からジャブを機能させて、自分の距離をキープ。レベコは空振りが目立つという立ち上がりとなった。2回には井岡の左フックで王者が一瞬バランスを崩す。会場は大いに沸いた。

 しかしレベコもこれで引き離されるようなキャリアの持ち主ではなかった。4回にワンツーを決め、時折タイミングのいいジャブも打ち込んで一歩も引かない。井岡はボディブローを有効に使いながら冷静な戦いぶりが印象的。前半は挑戦者がやや優勢ながら、中身は拮抗しており、気を抜けない展開となった。

 レベコは7回に連打で攻勢をかけて、局面の打開を図った。受けに回った井岡は8回から再び距離を意識。8、9回とレベコのパンチを外して右を打ち込んで見せた。これで井岡が抜け出すかとも思われたが、レベコはコンビネーションを駆使して井岡を崩そうとあきらめない。井岡は足を使い、無駄に打ち合わず、最後まで冷静に戦って判定勝利を手にした。

 井岡は17勝10KO1敗。07年12月にブライム・アスローム(フランス)にWBA・L・フライ級タイトルを奪われて以来となる敗北を喫したレベコは35勝19KO2敗。

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