斉藤司に初黒星 村中はランカーに勝つ
2010年10月12日 0時44分
2010年10月11日 23時50分
清田の東洋2階級制覇ならず――11日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋L・ヘビー級王座決定戦で2階級目を狙った清田佑三(フラッシュ赤羽)は、同級3位のジェームソン・ボスティック(ニュージーランド)にまさかの初回TKO負けで失敗……。相手のボスティックはサウスポーで185センチという事前情報だったが、実際は195センチののっぽ選手。清田はいつものように開始ゴングと同時に距離を詰めて行ったが、ジェームソンのジャブも速い。清田がなおも攻めて出たところに、左アッパーを迎え打ち。よくウェイトの乗ったこのブローをアゴに受けて清田たまらずダウン。
立ち上がりはしたが、「頭が真っ白、何も覚えていない」と後で振り返ったように、ダメージは深刻だった。ボスティックの追撃の左を何発も浴びてグロッギー。たまりかねた主審がストップをかけたのはこの回2分8秒だった。あまりの衝撃に満員の場内もしばし沈黙。控え室に帰った敗者は「終わったですか? 何回倒れましたか」と尋ねるほど、記憶はあいまいだった。
ほとんど清田のパンチをもらわずに勝った新王者(26)は、リング上で「サンキュー、サンキュー」を連発していた。これで23勝13KO4敗。敗れた清田は19勝17KO3敗1分。これまで保持していた東洋太平洋S・ミドル級王座は引き続き保持できる。なおこのL・ヘビー級王座は8月ティム・ベル(豪)が返上したため空位となっていたもの。
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