メキシコ・ティファナで25日(現地時間)行われたWBO世界J・フライ級タイトルマッチは、王者ラモン・ガルシア・イラレス(メキシコ)が挑戦者マヌエル“チャンゴ”バルガス(メキシコ)にマジョリティー・デシジョンで勝ち、初防衛を果たした。
サウスポーのガルシアがワイルドな左を武器に序盤をリード。早くも口を開けて対峙するバルガスは、右目を切り、後手に回る。しかし挑戦者は旺盛な気力で挽回。前進して右の的中率を上げ、食いさがる。これを脚を駆使したアウトボクシングで凌いだガルシアだが、バルガスのプレスに押され、終盤は打ち合いに巻き込まれるシーンが多かった。
公式スコアは最初、114-114に115-113が2者で、バルガスの王座獲得と発表されたが、これはリングアナウンサーのミステイク。即、立会人がミスを指摘し、同じスコアでガルシアの勝ちと訂正された。
同じリングのライト級10回戦は前WBC世界S・フェザー級暫定王者ウンベルト・グティエレス(メキシコ、現WBC6位)が、WBCライト級6位レネ“チリソ”ゴンサレス(ニカラグア)に3-0判定勝利を収めた。スコアは98-92が2人に99-91でグティエレスの勝ち。(三浦勝夫)