湯場の4階級日本王座獲得ならず--4日夜超満員の後楽園ホールで行われたOPBFならびに日本S・ウェルター級タイトルマッチは、王者チャーリー太田(八王子中屋)が挑戦者湯場忠志(都城レオスポーツ)と接戦の末12回3-0判定勝ちを飾り、2本のベルトを死守した。日本は初、OPBFは2度目の防衛成功。
KO決着も期待された試合だったが、湯場の左ストレートも、チャーリーの右ストレートも決定打とならず、接戦のまま回を重ねた。8回終了時の途中採点は三者三様のイーブン。「ジャブでポイントを取っていると思った」というチャーリーがこれに奮起し、最後の4ラウンドを優勢裡に進めた。特に勝負の分岐点となった11回。ペースを変えようと湯場が猛攻を仕掛け、連打を浴びせる。しかしこれに耐えたチャーリーはこの回後半に猛然と反撃。湯場に再三右をたたきつけ、前半の失点を挽回した。結局両者とも相手を沈める一撃は出ず12回を終了。
スコアは浅尾115-114、杉山、中村がともに116-113でいずれもチャンピオンの勝利を支持した。勝てば日本タイトル4階級制覇の新記録が誕生するはずだった湯場は、それでも「もう一度チャーリーとやりたい」と現役続行宣言。