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内山の挑戦者はベネズエラの庭師

2010年5月12日 17時07分

 内山高志の世界王座に挑むアンヘル・グラナドスが今日午後ワタナベジムで公開練習を行った。
 練習前のインタビューでは「体調はいい。時差ボケも問題ない。緊張感? 普通です。どの試合も少しは緊張するものですが、リングに上がればそれはほぐれます。 チャンピオンは力強いボクサーですが、我々は万全です。彼に怖さは感じていません。私は相手次第で短、中、長距離とどの距離もうまく使って戦えます」と自信をほのめかした。
 そのプロフィールは、兄の影響でボクシングをスタートし、アマでローマカップ銅など80勝16敗。ロベルト・デュランやトーマス・ハーンズがアイドルで、体型の似ているハーンズから学んだものもあるという。身長に関してはグラナドス自身から訂正があり「184㌢です」とのとこだが、長身に変わりはない。
 独身ながら娘が一人。ボクシング以外の職業は、庭師をやっており、「ランが好き。これからもこの仕事は続けていきた。標高2000㍍のところで働いています。そこまで走ってもいます」というから、普段から高地トレーニングをしているようなものか。
 細身の身体はウェイトも楽で、「普段でも61,2㌔」だという。この日スパーはなかったが、体操からロープ、シャドー、サンドバッグと一通りの練習を王者陣営の目の前で包み隠さずこなした。特にスピードもなかったが、足が長くワンステップが大きいあたりポジションチェンジは内山の予想を上回るか。
 トレーナーのエクトル・マルティネス氏は新井田豊に挑んだバレラ、井岡弘樹に勝ったホセ・ボニージャなどを育てた実績を持っている。「グラナドスは我々の指示によく従う選手。勝利はベネズエラに持って帰る」とこちらも自信ありそう。このセコンドワークも不気味だ。
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