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フロッチが復帰を検討、ターゲットは同胞デゲール

2015年11月10日 11時03分

 7月に引退を表明した英国のビッグネーム、カール・フロッチ(写真)がカムバックを検討していると自国メディアに発言。自らが保持していたIBF世界S・ミドル級タイトルを標的にするという。現王者は同じ英国人のジェームス・デゲール。BBC電子版などが伝えた。

 それによると、38歳のフロッチは「私の古いベルトを取り戻す。私がやれることを証明し、そして引退する。それで満足だ」と発言。復帰を考え始めた理由を「私は一度引退すると言ったし、復帰するつもりもなかった。しかしラストファイトから18ヵ月がたち、自分の体がとてもいいコンディションで、力強く感じるようになった」と説明した。既に毎日トレーニングに励んでいるという。

 これまで4度世界タイトルを獲得したフロッチは昨年5月、同胞ジョージ・グローブスとの再戦を制して、IBFとWBAの王座を防衛。その後、WBAスーパー王者アンドレ・ウォード(米)との再戦、フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)との対決など、ビッグマッチのプランがいくつか浮上したが実現はせず、今年7月に引退を表明した。

 北京五輪金メダリストのデゲールは5月、フロッチが退いて空位になったIBF王座をアンドレ・ディレル(米)と争って勝利。新王者となった。今月28日、カナダで元世界王者ルシアン・ブーテ(カナダ)と初防衛戦を行うことが決まっている。ディレルがブーテに勝利すると「復帰のモチベーションが上がる」ともコメント。ターゲットはデゲールということだ。

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