11度目の防衛戦に臨んだ安定王者エドガル・ソーサ(メキシコ)がついに王座を明け渡した。21日(現地時間)メキシコ・チアパス州トゥクストラ・グティエレスで行われたWBC世界L・フライ級タイトルマッチは挑戦者ロデル・マヨール(比国、WBO1位=写真)が2回、番狂わせのTKO勝ちでベルトを奪取した。
初回、様子見のソーサに対して打ち勝ったマヨール。2回、偶然のバッティングが起こり、ソーサは痛みで倒れる。中断中、左目尻をカットした王者にドクターチェックがあり、続行。主審はマヨールに減点を科す。これで集中力を欠いたのか、マヨールの連打でソーサはダウン。これまで磐石の防衛を続けてきたソーサには意外なシーン。立ち上がったがダメージを引きずり、マヨールの集中打でロープに釘付けになり、ストップされた。TKOタイムは1分52秒。
マヨール(28歳)はこれまでイーグル京和(WBC)、ウリセス・ソリス(IBF),イバン・カルデロン(WBO)に2度と4度世界挑戦に挑んだが、いずれも失敗。5回目の挑戦を実らせた。一時、日本の三迫ジムに所属したこともある。26勝20KO4敗1分。ソーサ(30歳)はフライ級転向が確実視される。37勝21KO6敗。