デゲールがブーテに判定勝ち、IBF・S・ミドル級V1
2015年11月29日 18時05分
2015年11月29日 15時31分
仙台で28日行われたダブル世界タイトル戦で勝利した2選手が29日、仙台市内のホテルで一夜明けの記者会見にそろって出席し、あらためて喜びを語った。
WBC世界L・フライ級の新王者の木村悠(帝拳)は傷ひとつない顔に爽やかな笑顔を浮かべて会見場に現れた。「まだ(世界王者の)実感がない」と語りつつ、昨夜一睡もしていない理由を「眠ったら夢だったとならないかと……」と明かして報道陣を笑わせた。
試合では前半王者ペドロ・ゲバラにリードを許しながら、劣勢の途中採点を聞いて作戦変更し、果敢に前に出て手を出し逆転につなげた。浜田剛史代表、小山和博トレーナーとも「木村に対応力があったから勝てた」と異口同音に勝因に挙げていたが、「5回にいいパンチをもらって吹っ切れた。戦法を変えて、前に出て勝ちに行った」とは本人の弁。ゲバラのボディブローについては「ボディは想定の範囲で、メインに強化していた。それより右ストレートが強かった」と明かした。今後は「しっかり初防衛して、山中選手や西岡さんらジムの先輩たちのようなチャンピオンになりたい」と抱負を語っていた。
一方沖縄の期待・江藤光喜の挑戦を撃退しWBC世界S・フライ級王座の5度目の防衛に成功したカルロス・クアドラス(メキシコ=帝拳)は、片言の日本語をまじえながら「コウキ・エトウ、強い、タフだったのも驚いた。KOで勝つつもりだったのに12回フルに戦わされた」とあらためて挑戦者を称えながら、世界チャンピオンになって日本で防衛するという大きな使命を果たせたことを喜んでいた。今後は米国で戦う計画もある。「次の指名試合に備えていい練習をしたい。できれば日本で」と語った。
今後戦いたい相手として「ナオヤとやりたい」とWBO同級王者井上尚弥(大橋)の名をはっきり口にした。今後ファンの望む好カードとしてクローズアップされそうだ。
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