パロが2階級制覇 クロッカーに僅差勝ち、IBFウェルター級奪取なる

現地時間24日、オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンにあるパット・ラフター・アリーナにて、ノー・リミット・ボクシング・プロモーション主催興行が開催。メインイベントのIBF世界ウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのルイス・クロッカー(英国/146.9ポンド)が同級2位のリアム・パロ(豪州/146.9ポンド)に12回3-0判定負けを喫し、王座が交代した。スコアはジャッジ全員が115‐113。パロは2階級制覇を達成した。オーストラリアの複数階級制覇王者はジェフ・フェネクに次いで2人目となる。

昨年9月、パディ・ドノバン(アイルランド)とのダイレクトリマッチを制して新王者となったクロッカーは1月、コナー・ウォーカー(英国)との同国人対決を選択防衛戦として申請したものの、IBFはこれを却下し、パロとの指名防衛戦を優先するよう指示。その後クロッカー陣営のマッチルーム・ボクシングとパロのノー・リミット・ボクシングによる入札となり、パロ陣営が落札した経緯がある。

初回、王者はいい左フックを出すが、サウスポーのパロは軽快なフットワークに加え、ジャブを上下に散らし手数でポイントを挙げた印象。その後もパロが打っては離れの戦術を見せ、対するクロッカーはブロックしながらプレッシャーをかけていく。5ラウンドに左フックをクロッカーのアゴに見舞ったパロだが、王者も右ストレートを好打し挑戦者の顔を跳ね上げる。

その後も、動くパロをクロッカーが追いかける展開。手数はパロ優勢ながら的中率はクロッカーという一進一退で終盤に入った。

パロは前半に飛ばし過ぎたか、終盤は被弾が増えた。11ラウンドには揉み合いでのラビットパンチをアピールし、休憩をゲット。またクロッカーの腕をねじるようなホールディングや、頭を押さえ込みながらパンチを打つなどダーティな戦いぶりを見せるほど追い込まれていった。最終回もクロッカーの右を食い、左まぶたからの出血も加わると逃げることで精一杯に。ラスト3ラウンドは明確にポイントを落としたものの、地元の声援もあり辛くも逃げ切っている。

元IBFスーパーライト級王者でもある30歳のパロは28勝16KO1敗。地元開催に助けられた印象だった。一方、英国以外での初試合だった29歳のクロッカーは22勝11KO1敗と初黒星を喫すると同時に初防衛も失敗に終わった。

■ヘビー級マッキーンが戴冠
IBFパンパシフィック・ヘビー級王座決定戦はOPBFで7位、WBOアジアパシフィックで3位にランクされるデムジー・マッキーン(豪州/247.4ポンド)とリーアム・タリバ(豪州/245.9ポンド)で争われ、4ラウンド1分35秒TKOでマッキーンが新王者となった。

サウスポー同士の対戦ながら両手を高く上げ、インサイドに入ろうとするタリバと、右手を前に出し距離をキープしようとするマッキーンという図式。マッキーンのジャブをかいくぐり、放たれるタリバの左右フックはキレがあるが、マッキーンはしっかりと外し、2ラウンドには左ストレートを好打してぐらつかせた。チャンスと見たマッキーンは振りが大きくなり、タリバにさらなるダメージを与えることができない。3ラウンド、何とか懐に入りたいタリバだが距離を潰せず、マッキーンのジャブ、左ストレートを食う。

そして4ラウンド開始直後、マッキーンの右フックでタリバがバランスを崩し、よろよろと後退すると自ら膝をついてダウン。立ち上がったタリバはダメージを抱えながらも粘っていたが、1分過ぎにマッキーンの左ストレートで顔を跳ね上げられたところでレフェリーストップ。35歳のマッキーンは25勝17KO2敗。31歳のタリバは8勝4KO3敗。

IBFパンパシフィック・クルーザー級王座決定戦。WBOアジアパシフィックで7位にランクされる、ルーク・モディーニ(豪州/199.6ポンド)がWBOアジアパシフィック6位のペン・クー(中国/199.7ポンド)に3ラウンド2分42秒TKO勝利を収め、ベルトを獲得した。28歳のモディーニは14戦全勝12KO。元OPBFクルーザー級シルバー王者でもある36歳のクーは17勝12KO3敗1分。

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