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激震のS・フェザー級 殊勲のバルデスが4団体統一を希望

2021年2月22日 11時11分

 20日(日本時間21日)、米ラスベガスでミゲール・ベルチェルトとのメキシカン対決を衝撃の10回KOで制してWBC世界S・フェザー級王座に就いたオスカル・バルデス=写真。大方の予想を覆しての完勝劇で2階級制覇を達成した新王者は何を思う―。

 ファイトニュースによると、バルデスは「私はついに子どものころから夢だったWBCのチャンピオンになることができた。キャリア最大の勝利にとても満足している。私を疑ったすべての人の感謝したい」とコメントした。

 戦前はベルチェルトのKO勝ちを予想する声が多かっただけに、試合直後は、「人々が間違っていることを証明することほど人生で気持ちのいいことはない」と話していたが、時間がたって少し冷静になって言葉を選んだのだろう。感謝の気持ちを強調した。

 今後については未定。「シャクール・スティーブンソンが戦いたいと言っていると聞いている」と前WBOフェザー級王者でS・フェザー級に進出したサウスポーの名前を挙げながらも、「相手はだれでもいい。130ポンドでベストの戦いをしたい。このクラスでタイトルを統一したい」とクラス最強の証明を目標に掲げた。

 バルデスは「私は目標を達成した。家に帰って家族とお祝いしたい。私はこの戦いのためにほぼ1年にわたってトレーニングを重ねてきた」ともコメント。大仕事をやってのけた新チャンピオンはしばし休息に入る。

 S・フェザー級は先日、IBF王者ジョセフ・ディアス(米)が計量失格で王座はく奪。WBCはベルチェルト陥落と激震の連続だ。WBO王者ジャメル・ヘリング(米)とカール・フランプトン(英)との大一番は、今月27日の予定がフランプトンのけがで延期となっている。Photo/SUMIO YAMADA

■S・フェザー級世界王者
WBAスーパー ジェルボンテ・デイビス(米)
WBA ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)
WBC オスカル・バルデス(メキシコ)
IBF 空位
WBO ジャメル・ヘリング(米)

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