WBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー（米＝写真）のV3戦の相手が同級8位アルツール・スピルカ（ポーランド）に決まった。試合は1月16日、ニューヨークのバークレイズセンターで行われる。

　ワイルダーの対戦相手選びは時間を要したが、最終的にスピルカに決まった。スピルカはポーランドとアメリカでキャリアを積み、ここまで20勝15KO1敗。唯一の黒星は昨年1月で、今年4月ウラジミール・クリチコに挑戦して敗れたブライアント・ジェニングス（米）に10回TKO負けを喫した。その後、トマシュ・アダメクとのポーランド対決を制するなど4連勝して、35勝34KO無敗の王者ワイルダーに挑戦するチャンスを手にした。

　先週土曜日の時点でワイルダーは「私はタイトルを統一したい。それが私のゴールであり、使命でもある」と語っていたが、今回はV1戦、V2戦に続いて格下の挑戦者を迎える形となった。海の向こうでタイソン・フューリー（英）がウラジミール・クリチコ（ウクライナ）から王座を奪うアップセットを起こし、その余波はワイルダーの挑戦者選びにも影響。WBC王者の心中は決して穏やかとは言えないだろう。