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IBF指名挑戦者の和氣慎吾、2月に世界前哨戦

2015年12月10日 18時17分

 IBF世界S・バンタム級1位の和氣慎吾(古口)が10日、都内の協栄ジムで記者会見を開き、来年2月17日に東京・後楽園ホールでインドネシア・S・バンタム級王者のワルド・サブと世界前哨戦10回戦を行うことを発表した。和氣は今年6月、IBF指名挑戦者決定戦に勝利し、指名挑戦権を獲得。年内の世界挑戦実現を目指していた。

来年は世界挑戦が実現しそうな和氣

 ターゲットだったIBF・S・バンタム級王者のカール・フランプトン(英)がWBA同級王者スコット・クイッグ(英)との統一戦を優先。和氣の挑戦は先延ばしにされた形だが、和氣をプロモートする協栄ジムの金平桂一郎会長によると、IBFは2月27日(日本時間28日)に英マンチェスターで行われる王座統一戦の勝者に対し、90日以内に和氣の挑戦を受けることを義務付けているとのこと。世界初挑戦までに、もう1試合挟むことになった和氣は「ここでモチベーションを下げても仕方がないし、準備期間が伸びたと前向きに捉えて、チャンピオンに圧勝できるくらいの実力をしっかり身に着けて臨もうと考えている」と落ち着いた表情だ。

 一方で、金平会長によると、WBAは勝者に休養王者となったギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)との対戦を義務付ける可能性があり、これが実行されるとIBFタイトルのはく奪、決定戦の開催という事態も考えられるとのこと。金平会長は、どんな形になるにせよ、5月下旬、6月初旬を目処に国内開催も視野に入れながら「世界戦を実現する」とした。挑戦する相手も決まらない状況だが、和氣は「ひとつ決まっているのは次が世界戦になること。自分は必ず世界チャンピオンになる男だと確信しているので、それが早いか遅いかだけの違い」と泰然自若の姿勢を強調した。

 今年は親交のある2人が海外で結果を出せなかった。6月には岩佐亮佑(セレス)が英ブリストルで世界初挑戦に臨み、6回TKO負け。11月には小原佳太(三迫)が米マイアミでIBF指名挑戦者決定戦で引き分けた。海外で勝つことの難しさを身近に感じているが、特に現地でも判定が物議を醸した小原戦を念頭に置いて、「仕留めるチャンスでは多少の危険を冒しても倒しに行かないといけないと感じた」と話し、2月の前哨戦でもしっかり倒して勝って、世界につなげたいと意気込みを示している。

 前座のマッチメークを担当する坂田健史・協栄ジム代表によれば、この日は白石豊土、山田智也(いずれも協栄)、松山和樹(山上)、田村亮一、山下賢哉(いずれも古口)の日本ランカー勢がそれぞれ8回戦を行い、和氣の前哨戦に華を添える予定だという。

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