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アブラハムvsラミレス大筋合意、パッキャオの前座か

2016年1月11日 16時29分

 WBO世界S・ミドル級王者アルツール・アブラハム(ドイツ=写真右)とメキシコ初のS・ミドル級世界王者を目指すヒルベルト・ラミレス(写真左)の契約交渉が大筋で合意に達した模様。両者の一戦は4月9日ラスベガスのMGMグランドで行われるマニー・パッキャオ(フィリピン)とティモシー・ブラッドリー(米)のラバーマッチの前座に組み込まれる可能性が出ている。

 ボクシングシーンが報じたもので、それによると、アブラハムとラミレスは8日に予定されていた入札を延長。新たに12日が設定されたが、WBOのフランシスコ・バルカルセル会長は「まだ正式決定ではないが、両陣営の交渉はまとまると認識している。入札の必要はないだろう」とボクシングシーンにコメントした。

 これが2度目の同王座のV6戦となる35歳のベテラン王者アブラハム(44勝29KO4敗)に対し、メキシコの新鋭、24歳のラミレスは33勝24KO無敗をマークしているメキシコ期待のホープだ。ラミレスをプロモートするトップランク社のボブ・アラム氏は「ボクシングのメジャーマーケットを作っているのはヒスパニック系だ。もしラミレスがアブラハムに勝てば本物のスターになれるだろう」とコメント。パッキャオのラストファイトと言われるブラッドリー戦の前評判があまりいいとは言えないだけに、ぜひともスター候補ラミレスの試合を組み込みたいという思惑があるようだ。

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