業界初の試みとして、エアボクシング・プレ大会(東日本ボクシング協会主催)が16日昼から東京・大森のゴールドジムで催された。
「エアボクシング」とはシャドウボクシングのこと。アマチュアでは女子ボクシングで「演舞の部」として定着しているが、プロでは採点で優劣を競う形式のトーナメントは初めてである。今回は6歳から71歳まで、総勢56名(女子は7名)が参加。大橋秀行・東日本ボクシング協会会長を筆頭に、川島郭志、セレス小林、川嶋勝重の元世界王者らがジャッジを務める中、シャドウとはいえ、勝負とあってみな真剣そのもの。それぞれ仮想の相手に鋭く力強いブローを繰り出していた。
結局一般の部では、今川未来君(木更津グリーンベイジム)が計6試合(?)を勝ち抜いて優勝した。ホルヘ・リナレスが好きという未来君は、ボクシングを始めて5年という13歳の中学生だ。決勝で惜しくも敗れ準優勝に留まった和田優麻君(TAIKOH小林)は12歳。小学生の部では、徳本琉聖君(京浜川崎・9歳)が決勝で山口龍哉君(大橋・9歳)を制して優勝。また、出場者の最高齢71歳の今野均さんら3名に「特別賞」が贈られた。
今回はプレ大会と銘打たれていたが、「エアボクシング」の名付け親でもある三迫将広さん(エアボクシング検定委員会・委員長)の話によると、今回の結果を元にランキングを作成し今後定期化して年に2回ぐらいの大会を開催したいという。