10日夜後楽園ホールで行われた日本S・ライト級タイトルマッチは王者小野寺洋介山(オサム)が同級3位和宇慶(わうけ)勇二(ワタナベ)の挑戦を大差判定でかわし、4月に木村登勇から奪ったベルトの初防衛に成功した。しかし会心にはほど遠いデキ。3回右強打を浴びせてダウンを奪ったものの、その後はサウスポー和宇慶のしぶとい抵抗にてこずりミスブローを連発。それでも最後まで豪快なスイングを続け、満員のホールを沸かせた。
3審判のスコアは、マーチン98-91、土屋97-91、福地97-92と大差で小野寺の勝ちを支持したが、当の勝者は「全然ダメ」と自己採点。それでも「和宇慶選手は気持ちが強い選手なので、自分も気持ちは負けたくなかった」。この点に関しては満足だったようだ。「まだまだ課題も多いので、一生懸命練習していきたい」と謙虚に語っていた。