井岡ー松本戦(26日)のセミとして行われたL・フライ級8回戦には、WBC同級7位で元世界戦挑戦者の国重講司(大阪帝拳)が登場。タイの新鋭ルンニルン・サクポトーンに3-0判定勝ちした。サウスポーの構えから再三得意の左ストレートを決めたが、18歳と若いルンニルンも果敢に手を出したため、国重もこれをさばくのに忙しく、倒すことはできず。
国重はこれで20勝2KO3敗2分。ルンニンは2敗目(7勝2KO)。試合後国重本人の口から「日本はたぶんやってくれない。でも会長が東洋をやらしてくれると言ってくれているので……」と、新たな標的が披露された。
この日は井岡ジムのホープが続々登場。S・バンタム級8回戦では、上谷雄太が佐々木佳浩(西日本ボクシング協会預り)と最後まで手を出し合う熱戦を制して3-0判定勝ち。不敗記録を9勝3KO1分に。バンタム級6回戦では、昨年度アマ国体チャンピオンの石田匠(井岡)が、森川真一郎(高砂)の強打に苦戦しながらも、井岡会長に似たジャブを主体のボクシングでアウトボックスし、小差3-0判定勝ち。「自分のボクシングができなかった」と反省しつつも、まだ17歳。プロ転向後3連勝(1KO)をマークして「めっちゃうれしいです!」。