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田中一樹がデンカオセーンをKO、元王者は引退宣言

2016年4月4日 0時16分

 グリーンツダジム主催の「クラッシュボクシング8」は2日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場で開かれた。メインのS・フライ級8回戦は日本同級3位、奥本貴之(24=グリーンツダ)がIBF世界フライ級13位エクタワン・モー・クランペットンブリ(26=タイ)に僅差の判定で敗れた。セミの54.5キロ8回戦はOPBF・Sバンタム級11位の田中一樹(23=グリーンツダ)が元WBA世界フライ級王者デンカオセーン・カオウィチット(39=タイ)を破った。亀田大毅ら日本人選手とタイトルをかけて戦ったことがあるデンカオセーンは試合後に引退を表明した。また、龍谷大学からプロ入りした谷口将隆(ワタナベ)がL・フライ級6回戦でタイ人選手を対戦、1回KOでデビュー戦を飾った。

奥本(右)は世界ランカーから勝利を奪えず

◇S・フライ級8回戦
エクタワン・モー・クランペットンブリ(タイ)[2-1(78-76、76-77、77-76)]奥本貴之(グリーンツダ)
 7連勝で日本ランキング3位と上り調子の奥本は一気に世界ランク入りを狙ったが、エクタワンの鋭い動きを最後までとらえ切ることができなかった。ジャブから速い右ストレートを繰り出すエクタワン。動きを止められた奥本は2回に右目上をカットして、後手に回った。ワンツーで攻め込むも、エクタワンはよく動き、ダメージを与えるまでには至らなかった。エクタワンは4回にはサウスポーにスイッチ、出てくる奥本に右アッパーをヒット。奥本は5回には鼻血を出し、6回は左目上もカット。それでも必死でボディにパンチを集めて対抗したが、有効打で上回ることができなかった。奥本は15勝6KO6敗2分。エクタワンは17勝11KO3敗。

デンカオセーンを沈めてガッツポーズの田中

◇54.7キロ8回戦
田中一樹(グリーンツダ)[KO2回1分53秒]デンカオセーン・カオウィチット(タイ)
 田中が老練なデンカオセーンをキャンバスに沈めた。左ジャブを突いて、デンカオセーンの接近を阻んだ田中は1回、大振りのパンチは封印して、相手の動きをよく見た。2回にはデンカオセーンが強引に打ち合いに持ち込んできたが、ダッキングでパンチを交わして、打ち終わったところでプレスをかけて左アッパーをボディに打ち込むと、デンカオセーンはダウン、立ち上がろうとしたがそのままカウントされた。峠は過ぎているとはいえ、デンカオセーンを仕留めた田中の強打が光った。龍谷大からプロ入りした田中は5連勝4KO。「チーフアドバイザーの島田信行さんに脇を締めてアッパーを打つ練習を指導してもらいました。これからも強い相手と戦いたい」と特訓効果に満足そう。デンカオセーンは63勝26KO7敗1分。

◇54.5キロ8回戦
川口裕(グリーンツダ)[TKO2回終了]エークギティ・モークルンテープトンブリー(タイ)
◇ウェルター級8回戦
矢田良太(グリーンツダ)[KO7回1分6秒]川崎真琴(RK蒲田)
◇S・フライ級8回戦
村井貴裕(グリーンツダ)[3-0(78-75、79-74、80-73)]住友将吾(RK蒲田)
◇60.0キロ6回戦
松村智昭(グリーンツダ)[KO1回1分47秒]エーカジャカパン・モークルンテープトンブリー(タイ)
◇L・フライ級6回戦
谷口将隆(ワタナベ)[KO1回1分58秒]ペットサーイファー・ルークメーラムプーイジム(タイ)

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