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ワイルダーvsポベトキン延期、WBCが通達

2016年5月16日 10時02分

  ヘビー級の混迷続く――。今週土曜日21日、モスクワで予定されたWBC世界ヘビー級タイトルマッチが延期された。指名挑戦者1位アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)が王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑む一戦、既報のように薬物検査でポベトキンに違反物質が検出され、予断を許さない状況になっていた。

 ポベトキン(36)に薬物の陽性反応が検出された後、WBCは2度目の検査(Bサンプル)を行い、最終判断を下すと伝えられた。しかし問題を重視したWBCは15日、試合まで時間が少ないことも考慮し、事態が明らかになるまで延期を通達した。

 また検出された物質メルドニウムに関して、検査を実施したVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が行った初めの3回のテスト(4月7日、8日、11日)では異常がなく、最後の4月27日に採取されたサンプルから発見されたことが問題となっている。ポベトキン陣営は昨年までメルドニウムを服用したことを認めたが、VADAが違反物質に指定した今年1月1日以降は使用していないと語っている。

 米露対決で話題を呼んだ一戦だが、ポベトキンの嫌疑が晴れる保証はなく、延期といっても限りなく中止に近いという見方もある。ワイルダーと彼のチームは15日モスクワ入りするスケジュールだったが、キャンプ地イギリスからアメリカへUターンする。また同日組まれているWBA王者デニス・レベデフ(ロシア)とIBF王者ビクトル・ラミレス(アルゼンチン)のクルーザー級統一戦および前座カードは予定どおり行われる。

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