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後楽園ホールでアリ氏追悼、具志堅会長は思い出語る

2016年6月4日 21時06分

具志堅会長がアリを語る  20世紀のレジェンド、元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ氏の死去を受け、後楽園ホールで4日開催された「第550回ダイナミックグローブ」ではメインイベント前にテンゴングが打ち鳴らされ、集まった関係者とファンがアリ氏を追悼した。

 WBA世界L・フライ級王座を13度防衛し、国際ボクシング殿堂入りを果たした具志堅用高氏(白井・具志堅スポーツジム会長=写真)は試合会場で報道陣の取材に応じた。アリ氏の熱烈なファンだった具志堅会長は、1976年6月、アリ氏がプロレスラーのアントニオ猪木と対戦するため来日した際、アリ氏をひと目見ようと滞在先の新宿のホテルを訪れたエピソードを明かした。

「6時ごろからホテルの前で待っていたら、7時ごろ、アリがエレベーターから降りてきて赤いじゅうたんの上を歩いてきた。大きくて相撲取りを見ているようだった。運動靴じゃなくて、ブーツでロードワークするのに驚いたなあ。もちろん声なんてかけられなかったよ」

 具志堅会長はこの年の10月にフアン・グスマンを下して世界王座を獲得するが、ホテルを訪れたのは「4回戦のころだった」と記憶していた。世界戦に近づいても、ヘビー級世界王者として活躍していたアリ氏は雲の上の存在だったということだろう。

 具志堅会長はその後、世界王者としてV13の金字塔を打ち立て、昨年、国際ボクシング殿堂入りを果たし、アリ氏をはじめとする世界のレジェンドに仲間入りした。ニューヨーク州カナストータで行われたセレモニーでは、アリのコーナーに長時間たたずんでトランクスはシューズに見とれたという。「ボクシング界のナンバーワン。(アリに匹敵する選手は)なかなか出てこないだろうね」と具志堅会長。アリ氏の偉大さをあらためて認識した上で冥福を祈った。

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