3日に74歳で亡くなった“ザ・グレイテスト”モハメド・アリ氏の公葬が10日（日本時間11日）、アリ氏の生まれ故郷ケンタッキー州ルイビルで行われ、元世界ヘビー級王者レノックス・ルイス氏、同じく元王者マイク・タイソン氏らが出席した。

　米メディアによると、アリ氏の棺はタイソン氏や映画「ALI」でアリ役を務めた俳優のウィル・スミスらの手によって霊柩車に運ばれたあと、アリ氏が子ども時代に住んでいた家の前などゆかりの地を3時間かけてまわりながら墓地に向かった。

　アリ氏はボクシングの世界王者としてだけでなく、人種差別の撤廃や反戦を訴える活動で、世界中の人々にインパクトを与えた。ルイビル市によると、アリ氏を追悼するために世界中から同地を訪れた人は10万人に上ると予想されている。霊柩車が通る沿道には、アリ氏の写真を掲げたり、「アリ！　アリ！」と叫んだり、道や霊柩車に花を手向けたりする市民の姿がたくさん見られた。

　霊柩車が街をまわったあとには、スポーツアリーナ「KFCヤム！センタ」で追悼の催しが行われ、招待客と無料チケットを手にした約1万5000人が出席した。アリ氏の4人目の妻ロニー夫人ら親族の弔辞に続き、ビル・クリントン元米大統領らが弔辞を読んだ。Photo/BoxingScene.com