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池山直がドローV4、花形冴美は3度目の正直ならず

2016年6月13日 22時02分

  WBO女子世界アトム級タイトルマッチが13日、後楽園ホールで行われ、チャンピオン池山直(フュチュール)は挑戦者のOPBF・M・フライ級王者の花形冴美(花形)と10回をフルに戦って三者三様のドロー。辛くもタイトル4度目の防衛に成功した。46歳9ヵ月の王座防衛で“女フォアマン”が自己記録を更新した。花形は3度目の正直はならず。

池山(右)と花形は最後まで激闘となった

 花形は池山との打ち合いに身を投じ、フィジカル面の強さも生かして互角以上にわたり合った。池山も左右フック、アッパーを繰り出し続けて押し返す場面があったが、花形はバックステップからの迎撃も光る。5回に右ストレート、6回は左フックでカウンターを取って池山をたじろがせた。しかし池山も引かない。46歳のチャンピオンは無尽蔵のスタミナで攻め、これに挑戦者も気迫あらわに対抗するという競った内容だった。的確なヒットでやや花形かとも思えたが、ジャッジは96-94(ラグンパイ)、94-96(スラット)で割れ、最後の原田武夫は95-95の引き分けだった。

 苦闘の王座防衛となった池山は勝つたびに更新する年齢記録について「もっと伸ばせたらと思ってやっていますが、少しでもこれが励みになれば」と殊勝に語った。池山は10勝1KO2敗。一方花形は12勝6KO7敗2分。自己ベストとも言える内容でのドローであるだけに、まだまだやめられまい。

◇S・バンタム級8回戦
ジョナタン・バァト(カシミ)[2-0(78-75、77-76、76-76)]中嶋孝文(竹原&畑山)
 日本S・バンタム級1位のバァトと日本フェザー級13位の中嶋による実力者対決。中嶋はボディーと顔面の二段攻撃でバァトに迫ったが、サウスポーのバァトもクリンチ、ホールドを使いつつ抜け目なく打ってポイントを集めていく。中嶋は相打ちも辞さず打ち込んでいくが、なかなかバァトを崩しきれない。最終回は打ち合いをしかけた中嶋に対し、バァトも引かずに応戦。細かいパンチをつなげて優勢裡に試合を終えた。バァト31勝14KO7敗5分。中嶋は25勝10KO8敗1分。

◇62.0キロ8回戦
近藤明広(一力)[TKO1回2分54秒]ダーオルアン・ルークバーンスワン(タイ)
 日本S・ライト級1位(IBF5位)の近藤がダーオルアンの動きを左で制し、初回終盤右ストレートから左フックを決めるとダーオルアンが派手にダウン。立ち上がったものの主審が試合を止めた。あっけない結末。近藤は25勝12KO6敗1分。

◇S・バンタム級8回戦
上林巨人(竹原&畑山)[TKO7回2分00秒]瀬藤幹人(協栄)
 日本バンタム級14位の上林と元日本S・バンタム級暫定王者の瀬藤の対戦。36歳の瀬藤は14年10月以来、1年8ヵ月ぶりの試合だったがブランクの影響はこれといって感じさせず、変則的なボクシングで上林にやりづらさを強いた。上林は時折右ストレートを決める場面もあるが、瀬藤の間合いを崩せず、思うような攻めができない。しかし7回、上林の左フックで瀬藤はふらり。瀬藤は打たれモロさはいかんともしがたく、上林の追撃で再びふらつく姿を見た土屋主審がストップした。上林は10勝6KO1敗1分。プロ50戦目を勝利で飾ることができなかった瀬藤は34勝18KO13敗3分。

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