香港コンベンションセンターで8日に開催されたイベントで、WBO世界S･フライ級4位のレックス・ツォ（香港）に挑んだ前川龍斗（白井･具志堅S）は0-3判定負けで涙をのんだ。ツォはWBCアジア王座の防衛に成功するとともに、WBOインターナショナル同級王座を獲得した。

　香港のスター、ツォを観ようと会場は5000人の観客で満員となった。世界ランク獲得に燃える前川は序盤から距離を詰めてツォと激しい打撃戦を展開。大いに会場を盛り上げたが、フルラウンド戦ってのスコアは98-92×2、99-91でツォ。スコアほどの差はなかった模様だ。

　これで20連勝（12KO）をマークしたツォは「前川はとてもタフでハードな10ラウンドだったが、私は新たなステップに進みたい」と世界王座獲得に意欲を見せた。健闘むなしく敗れた20歳の前川は11勝7KO1敗1分。