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最強後楽園ミリオンマッチ、MVPはSB級の久我勇作

2016年10月22日 20時42分

 日本タイトル挑戦権をかけた最強後楽園ミリオンマッチが22日、後楽園ホールで行われ、L・フライ級の久田哲也(ハラダ)、S・バンタム級の久我勇作(ワタナベ)、S・フェザー級の杉田聖(奈良)が勝利してタイトル挑戦権を獲得した。MVPは久我、技能賞は杉田、敢闘賞には久田が選ばれた。MVPには賞金100万円、技能賞・敢闘賞には10万円が贈られる。S・ライト級は佐藤矩彰(新日本木村)の計量失格で、1位の麻生興一(三迫)が挑戦権を得た。

東上に次々と右を叩き込んだ杉田(右)

◇S・フェザー級8回戦
杉田聖(奈良)[3-0(78-74×3)]東上剛司(ドリーム)
 4月に日本王者の尾川堅一(帝拳)に挑戦して敗れた杉田はこれが再起戦。初回からジャブをビシビシと決めて主導権を握り、2回からはコンビネーションも次々に決めて東上を圧倒した。3回以降、プレスを強める東上を、杉田が足とジャブでコントロールするという展開。劣勢の東上は気持ちで前に出て、6回に猛反撃、右を決めて杉田の左目上部を切り裂いた。反撃にあった杉田は7回に右を何発もクリーンヒットし、8回も打撃戦に打ち勝ち、東上の追い上げを振り切った。杉田は12勝7KO3敗1分。36歳の東上は13勝2KO14敗5分。

久我は初回に左フックでバァトからダウンを奪った

◇S・バンタム級8回戦
久我勇作(ワタナベ)[KO4回2分17秒]ジョナタン・バァト(カシミ)
 様子を伺う1位のバァトに2位の久我が仕掛けるとバッティングが発生。一時休止の直後、久我の左フックが決まってバァトが尻もちをつくダウン。久我は2回に決めに行くが、バァトが距離をつぶす作戦に出て、久我は思うように攻められない。老かいなサウスポー、バァトのペースになりかけたかに見えた4回、バァトが攻勢に出て打撃戦に突入したところで、久我の右ボディアッパーが炸裂。うずくまったバァトに10カウントが数えられた。1年前の王座決定戦で現王者の石本康隆(帝拳)に敗れている久我は13勝9KO2敗1分。ベルト獲得とともにリベンジのチャンスをつかんだ。36歳のバァトは32勝14KO8敗5分。

久田(右)は尻上がりに調子を上げてTKO勝ち

◇L・フライ級8回戦
久田哲也(ハラダ)[TKO7回2分30秒]山口隼人(TEAM10COUNT)
 2位の山口がジャブを突きながらアウトボクシング。2回に右をカウンターで決めて1位の久田の動きを一瞬止める。久田も負けじと圧力を強めて3回に右ストレート、左フックをヒットさせた。中盤を抜け出したのは久田。徐々に右の精度を上げて山口を追い込み、6回には山口の顔面を2か所切り裂いた。7回に次々とパンチを当てると血みどろになった山口のセコンドがタオルを投入した。初の日本タイトル挑戦を決めた久田は27勝17KO9敗2分。山口は14勝2KO7敗1分。

◇53.0キロ8回戦
船井龍一(ワタナベ)[KO1回1分20秒]ジョームユット・オージーラティウター(タイ)
 日本S・フライ級3位の船井がワンツーを連打。開始1分すぎ、ワンツーがズバリと決まって10カウント。リング上で「自分も最強後楽園でランカーと戦いたかった」と語った船井は26勝18KO7敗。

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