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2016年11月9日 水曜日

井上尚弥がV4戦、挑戦者は前WBA王者の河野公平

  有明コロシアムで12月30日ゴングとなるトリプル世界タイトルマッチの記者会見が9日、東京・九段下のホテルグランドパレスで開かれ、WBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)が前WBA同級チャンピオンの河野公平(ワタナベ)を迎えて4度目の防衛戦を行うことが発表された。

フェイスオフで決戦ムードを高める井上(左)と河野

 その強さゆえに対戦相手がなかなか見つからないという井上の挑戦者に、8月にルイス・コンセプシオン(パナマ)に敗れてWBA王座を失ったばかりの河野が名乗りを上げた。

 記者会見で河野は「コンセプシオンに負けて、もうボクシングは終わりだと思ったけど、1ヵ月たってこの話をもらい、テンションが上がった。すごくうれしい」といきいきとした表情で語った。

 一方の井上は「自分のボクシングをしてKOで勝ちたい。前回の試合は納得のいく試合ではなかったので、今回は自分もまわりも納得できる試合をして来年につなげたい」と抱負を述べた。

 両選手が歩んできた道は対照的だ。輝かしいアマチュアのキャリアを引っさげ、鳴物入りでプロデビューした井上は、日本人選手最速記録(当時)となるプロ6戦目で世界タイトルを獲得し、2014年には世界最速となる8戦目で2階級制覇を達成。その実力は世界でも評価され、来年はパウンド・フォー・パウンド最強と言われる4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦、アメリカ進出が期待されている逸材だ。

 一方の試合時には36歳になる河野は高校を卒業してからボクシングを始め、デビュー戦で敗れたように、そのキャリアは苦労の連続だった。コツコツと努力を続けて21戦目で日本王者となり、その後OPBFタイトルも獲得したが、世界挑戦は2度失敗した。3連敗を喫して、だれもが「河野は終わった」と思ったところから世界タイトルを獲得。一度陥落しながら王座に返り咲き、雑草らしいたくましさを発揮してきた。

 戦前の予想は間違いなく、32勝13KO9敗1分の河野ではなく、デビューから無傷の11連勝(9KO)をマークしている井上の有利となるだろう。井上はこれまでに3戦目で佐野友樹、4戦目で日本L・フライ級王者の田口良一(ワタナベ=現WBA世界L・フライ級王者)と対戦し、佐野には10回TKO勝ち、田口には判定勝ちと意外にも手こずった。井上は「相手のほうに『がんばれ』という声が多くなると思うので、そうならないように一方的な試合をした『やっぱり井上は強いな』と思わせたい」と完勝を誓った。

 43戦のキャリアを持つ河野は「井上選手は僕の中でパウンド・フォー・パウンド。何でもできる選手なので、最初からプレシャーをかけて、ガンガンいきたい。判定では勝てない。KOで勝ちます」と力強く宣言した。

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