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帝里木下がIBF指名挑戦者決定戦、前王者アローヨと

2016年12月15日 23時39分

 千里馬神戸ジムは15日、所属のIBF世界S・フライ級3位、帝里木下(30)が来年1月28日、プエルトリコで前王者の同級6位、マックジョー・アローヨ(31=プエルトリコ)と同級指名挑戦者決定戦を行うと発表した。帝里は14年7月、神戸市で同級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)との王座決定12回戦で判定負けしており、2度目の世界挑戦を目指す。現IBF同級王者はジェルウィン・アンカハス(24=フィリピン)。

 神戸市のジムで会見した帝里は「他人事で考えると、勝率は2、3割ぐらいでしょう。でも勝つことしか考えていないし、初の海外での試合ですが、精神的にも強くなっているし、競り合いに持ち込んで負けない自信がある」と強気の発言。25勝16KO1敗1分の同じサウスポーのアローヨに真っ向勝負を仕掛ける構えだ。

 帝里は龍谷大ボクシング部から08年5月プロデビュー。12年3月、日本S・フライ級王者となり5度防衛後、王座を返上。テテとの試合の後、6連勝中で、25勝8KO1敗1分。

 千里馬啓徳・千里馬神戸ジム会長は「敵地での戦いは厳しいものになるだろうが、勝てば強くなって世界タイトルに近づく。日本に呼ぶことも考えたが、アローヨは世界戦を3回もキャンセルしたことがあり、乗り込むことにした。テテ戦後、帝里はパンチ力が増し、連打も出るようになっている。アローヨは北京五輪の経験があり、技術とスピードを備え、中南米特有の懐が深い相手だが、同じアマ出身の帝里とかみあう試合になると思う。力強く打ち込むパンチを鍛えて乗り込みたい」と語った。

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