井上尚弥「前回より断然いい」12.30河野公平戦
2016年12月27日 15時15分
2016年12月26日 18時45分
「ボクシング・フェス2016」(30日・有明コロシアム)でIBF世界L・フライ級チャンピオン八重樫東(大橋)に挑戦するサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)が26日、横浜市内の大橋ジムで会見。トレーナーとして元WBC同級王者コムパヤック・ポープラムックさんを強い味方につけ、「ここ(世界戦)に帰ってきたかった。できる限りのことをしてタイのために世界王者になりたい」と意欲をのぞかせた。
前日来日した挑戦者は「八重樫戦は面白い試合になります」と宣言。本番1ヵ月前に急きょ世界戦が決まったのは八重樫と同様だが、2014年9月の世界初挑戦(井上尚弥に11回TKO負け)以降は2ヵ月に1度のハイペースでリングに上がっているから、コンディショニングを乱す不安はなさそう。
サマートレックは井上戦後14連勝。「パンチの出し方など、自分が戦いやすくするためにスタイルを修正した」と語ったが、果たして前回とは別人になっているのか、そうでないのか。というのもこの日は開始時刻より早くトレーニングをし、会見後報道陣には写真撮影用程度にしか披露せず。手の内をあまり見せたくはないようだ。
それでも松本好二トレーナーは「左ボディーは以前と比べて多く打っている印象です。ただ軸が右にある時に打っているから無理はある。右に右にと動いていましたが、ああすると尚弥が倒したように八重樫の右も死角となって見えにくいのでは」と指摘。また「練習ではいろいろとやれても、いざ試合では実際に相手のプレスや強いパンチと対峙するわけです。初期動作はやはり映像と同じ」と落ち着いたものだった。 「あとは八重樫自身」と同トレーナーは言う。
「結局はどこかで(八重樫が)出て行ってしまうのでは」とみており、「そのためにも前半で感覚をつかんで、いい展開を早くつくっておきたい」と語っていた。 チャンピオン八重樫は先週土曜日に練習を打ち上げ、残すは体調管理のみという。八重樫-サマートレック戦は、当日は井上尚弥-河野公平のWBO世界S・フライ級戦とダブル世界戦として行われる。
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