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ユース世界選手権金メダル、大殊勲の堤駿斗に迫る

2017年1月20日 0時18分

  先ごろロシアのサンクトペテルブルクで行われたアマチュアのユース世界選手権大会フライ級で金メダルを獲得した17歳、堤駿斗。五輪をのぞく世界大会で日本男子選手初の優勝、それもキューバを破っての堂々たる快挙だった。「本当に日本のアマチュアはすごいことになっているんだね」とホスト役の飯田覚士さんも目を丸くしていた。=ボクシング・ビート2月号より=

飯田さんと大いにトークを弾ませた堤(右)

飯田 きょうはよろしくね。2016年はアジアユースで優勝、そしてユース世界選手権で金メダル獲得。率直に、獲った感想は?
 獲った時はちょっと信じがたいというか……。ちょっと実感わいてなかったです。

飯田 イケそうとか、やったるぞーとかはなかったの?
 頑張るぞとは思ってましたけど。
飯田 うんうん。
 でも優勝は狙ってたけど……心のどこかで外国人イコール強い、というイメージがあったり。ま、負けても勝っても自分のボクシングができればなと思っていました。

飯田 でもそれまでは、アジアチャンピオンを獲る前も外国人選手とは戦っているよね?
 はい、その前の年にアジアジュニア選手権と世界ジュニア選手権で両方とも1回戦負けだったんです。それで、海外での勝ち方を勉強しようと思って。国際大会の動画を見るようにして、勉強してました。

飯田 たとえばポイントのつけ方などを勉強して、じゃあこういう戦い方をしなくちゃと分かってきた。
 はい。
飯田 具体的には?
 負けた試合は、力強く出るのはいいんですけど、空回りしちゃって、基本的なリードや前の手を使って試合を組み立てられなかったです。やっぱり初めは前の手が大事だと……。

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