コラム 悲運のボクサーは今日もサンドバッグを叩く
2017年3月20日 23時45分
2017年3月20日 19時19分
ダニエル・ジェイコブス(米)を下してミドル級3冠を保持したゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の今後について、ゴロフキンのプロモーター、K2プロモーションのトム・ルーファー氏が発言。サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)とのビッグマッチの実現に全力を尽くす考えをアピールした。
ボクシング・シーンなどによると、ゴロフキンは試合後「私のゴールはベルトを統一すること。(WBOミドル級王者)ビリー・ジョー・サンダースとの試合は夢へのラストステップとなる。願わくばその試合がカザフスタンで開催されればうれしい」と語った。
ゴロフキンの望むプランは6月に母国カザフスタンでサンダースとの統一戦を挙行し、これをクリアして9月に米国でカネロとのメガファイトにつなげるというもの。
これを受けてサンダースは「カザフスタンでもどこでも戦う」と発言しているが、カネロ側のゴールデンボーイプロモーションは、6月に試合を入れると、9月のビッグマッチのプロモーションに影響が出ると懸念しており、交渉がどう進むかは予断を許さない。
ルーファー氏は「カネロ戦が最優先事項だ」と強調しながら、「まだ(統一戦もカネロ戦も)最終決定はしていない。ゴールデンボーイともカザフスタンとも話し合わなければならないことがたくさんある」と交渉が簡単ではないことをほのめかす。
いずれにしてもカネロ戦は、カネロが5月6日にフリオ・セサール・チャベスJr戦を控えており、これを終えなければ最終的な結論は出ない模様。また、ルーファー氏は、18日に小差判定勝ちした前WBAレギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(米)との再戦については否定的な見方を示した。Photo/SUMIO YAMADA
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