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エルナンデス手の内見せず、具志堅会長は不満顔

2017年5月16日 15時16分

 有明コロシアムで20日ゴングとなるWBC世界フライ級タイトルマッチで、同級1位の比嘉大吾(白井・具志堅S)の挑戦を受ける王者フアン・エルナンデス(メキシコ)が16日、同胞のWBC世界L・フライ級王者ガニガン・ロペスと帝拳ジムで公開練習を行った。

「メキシコの王者が勝つ」とエルナンデス(右)とロペス

5年前に井岡に敗れたリベンジを

 エルナンデスは2011年8月、WBC世界ミニマム級王者だった井岡一翔(井岡)に挑戦して判定で敗れて以来、日本では2度目のファイト。フライ級王者となって再来日チャンピオンは「私にとって今回の試合は日本でのリベンジという意味がある。この5年で多くのことを学んだ。フィジカル、メンタル、技術、すべてが向上した」と語り、井岡に敗れたときとは別人であるとアピールした。

 デビューから12連続KO勝利の比嘉の世界初挑戦とあり、この日は具志堅用会長がジムを訪れ、記者会見から最前列に陣取ってエルナンデスに一挙手一投足を見守った。具志堅会長は「ダウンはしたことがあるのか」「減量はあと何キロか」と矢継ぎ早に質問を浴びせた。

 エルナンデスは「ダウンしたことはない」と答えたが、野木トレーナーによると、相手のローブローで反則勝ちした一戦は、正当なボディブローでダウンしているように見えるという。

 さらにエルナンデスがスパーリングをせずに、10分ほどの軽い練習で打ち上げると、具志堅会長は「1ラウンドでいいからスパーリングを見せてよ!」と迫った。しかし、エルナンデス陣営は静かに首を振るばかりで、ここは王者が一枚上か。

具志堅会長は不満顔だった

具志堅会長「パワーで押し込んでいく」

 それでも気を取り直した具志堅会長は「シャドーを見ればわかりますよ。(江藤光喜が挑戦したS・フライ級王者)クアドラスのほうがスピードがあったね。ボクシングはうまいけどね」とエルナンデスをしっかり分析。ミット打ちでサウスポーにスイッチする動きも確認し「やっぱり接近戦ですよ。パワーで押し込んでいくしかないですね」と比嘉の必勝パターンをあらためて確認した様子だった。

 比嘉についてエルナンデスは「パワフルな選手で前に出てくる。注意したいのはロングフックだ」とコメント。標高4200メートルのオトミで35日間のトレーニングを積んでおり、初防衛成功に自信を感じさせた。

 当日は拳四朗がロペスに挑戦するWBC世界L・フライ級戦、村田諒太(帝拳)とアッサン・エンダム(仏=カメルーン)によるWBA世界ミドル級王座決定戦も行われ、トリプル世界タイトルマッチとなっている。

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