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スペンスがブルックをKO IBFウェルター級王座奪取

2017年5月28日 10時47分

 現地時間27日、英国シェフィールドのサッカースタジアム、ブラモール・レーンに2万7000人の観衆を集めて行われたIBF世界ウェルター級タイトルマッチは、指名挑戦者エロール・スペンス(米)が王者ケル・ブルック(英)に11回1分47秒KO勝ち。プロ22戦目、世界初挑戦でベルトを手にした。

 序盤アグレッシブに対応するブルックに、サウスポーのスペンスは右ジャブからボディー打ちで立ち向かう。スペンスは3回、顔面、ボディーに的確なブローを浴びせてリード。スペンスのボディー狙いは試合を通じて一貫していた。中盤ブルックは頻繁にスイッチを繰り返し打開を図る。6回、ブルックのパンチでスペンスが後退。ここで挑戦者が巻き返し、ブルックにホールドを強いる。

 8回、両者はボディー打ちを交換。スペンスが連打で攻め込むとブルックの左目が腫れ出す。9回、スペンスはジャブを当て、王者の目に的を絞るような攻撃。

ブルックは左目にダメージ 10、11回にダウン

 そして10回、出だしから畳み掛けたスペンスのアタックでブルックはたまらずダウン。カウント後、追撃をかける米国人だが、接近戦からブルックが懸命に反撃しスタンドが沸き上がる。しかし11回、余力で勝るスペンスが優勢。左目を痛がるようにブルックがヒザをつくと、レフェリーはカウントアウトした。

 敵地リングで評判どおりの強さを披露したスペンスは22勝19KO無敗。4度目の防衛に失敗したブルックは昨年のミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン挑戦試合に続く連敗となった。36勝25KO2敗。

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