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フアン・マヌエル・マルケスも引退を決断

2017年8月5日 9時54分

 大物選手の引退報道が続く中、メキシコの複数階級王者フアン・マヌエル・マルケスが21年のプロキャリアに終止符を打つ決断を下した。自身がキャスターを務めるESPNデポルテスが伝えたものでESPN(英語版)やリング誌のホームページなども続いて報じた。

12年12月、パッキャオ戦に勝利したマルケス

 1993年、19歳でプロ入りしたマルケスはデビュー戦で失格負けする不運に見舞われたものの、まもなく米国へ進出。カリフォルニアのザ・フォーラムの定期ファイトで頭角を表し、メキシカンのファンを魅了した。

世界王座獲得まで10年

 しかし強さが敬遠され、長くランキング1位を占めながら当時のWBOフェザー級王者ナジーム・ハメド(英)挑戦は実現しなかった。世界初挑戦となったWBA王者フレディ・ノーウッド(米)戦で惜敗したマルケスは29歳になり、マヌエル・メディナ(メキシコ)をストップし、ようやくIBFフェザー級王者に到達した。

 同時期台頭したメキシコ人のマルコ・アントニオ・バレラやエリク・モラレスに比べると、カウンターパンチャーというスタイルが災いし、人気面では彼らの後塵を排した。またインドネシアに遠征し、当時のWBA王者クリス・ジョンに判定負け。キャリアにブレーキがかかる不運も経験した。

パッキャオの好敵手、1勝2敗1分

 それでもマニー・パッキャオという好敵手に恵まれ、ラスベガスでビッグファイトが実現。分のいい試合もありながら2敗1ドロー。そして12年12月の第4戦でダウン応酬の末、パッキャオを沈め、一躍当代を代表するボクサーへと上り詰めた。

 パッキャオとの4戦以外にもバレラ、フアン・ディアス(米=2戦)、ホエル・カサマヨール(キューバ)らを下した試合が光る。またウェルター級まで進出し、フロイド・メイウェザー(米)、ティモシー・ブラッドリー(米)と戦い、敗れはしたがアリーナを沸かせた。

 スキルフルなパンチャーとしてボクサー、メディアの評価が高く、自国メキシコ、米国を中心にアイドル視される存在。ESPNデポルテスが選定した「歴代メキシコ・ボクサー10傑」では4位を占めている。近年、背中の負傷が影響しカムバックの噂が絶えないものの、身を引く結論に達した。14年5月フォーラムで行ったマイク・アルバラード(米)戦(マルケスの判定勝ち)がラストファイトとなった。最終戦績は56勝40KO7敗1分。

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