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拳四朗が2-0判定勝ち、序盤の劣勢跳ね返しV1

2017年10月22日 19時09分

 22日両国国技館でトリプル世界戦のトップバッターで登場したWBC世界L・フライ級チャンピオン拳四朗(BMB)は、1位挑戦者で元王者のペドロ・ゲバラ(メキシコ)に2-0の判定勝ち。5月にガニガン・ロペス(メキシコ)から奪ったタイトルの初防衛に成功した。スコアは115-113、116-112、114-114だった。

拳四朗(右)は後半攻めてゲバラに競り勝った

 出だしから飛ばし気味だったのは挑戦者。鋭く、力強い左ジャブ、ボディーフック、右ストレートを積極的に放ち続けた。チャンピオンの拳四朗も決して調子が悪いわけではなく、動きながら右カウンターや左右ボディーを打っていく。それでも4ラウンド終了後に発表された途中スコアはジャッジ1者がゲバラの満点にするなど、劣勢だった(36-40、37-39が2者)。

 拳四朗の追い上げは5回から。この回ゲバラの左右の脇腹にパンチを集中し、逆に圧力をかけ始めた。6回はゲバラにボディーを守らせておいて顔面を攻めていく。ゲバラも力いっぱいのパンチを返すが、それ以上にヒットされて痛めつけられた。互いに好打し合った8回を終えた時点で、採点は三者三様(78-74=ゲバラ、77-75=拳四朗、76-76)。

 勝負の終盤に入り、拳四朗は左右のボディー攻めを強化。10回は右カウンターでゲバラがぐらりとし、KO防衛への期待が高まった。もっとも、ゲバラも王座返り咲きへの執念を燃やし、懸命にパンチを返す。最終回は拳四朗のボディーショットでさすがにゲバラもクリンチせざるを得なかったが。

拳四朗は父の寺地会長とさらなる精進を誓った

 互いに終始手を出し合った軽量級らしい好ファイトは、チャンピオンが終 盤の猛攻で抜け出すかたちとなった。勝利をコールされた瞬間、安堵の拳四朗はテレビカメラに向かってピースサイン。

「倒したかったんですけど(ゲバラは)すごく強かった。練習不足です」と語り、今後の精進を誓った。寺地永会長は「次は(ガニガン・ロペスとの)再戦なので、倒せるような練習をしたい」と早くも“ロペス退治”に備えていた。

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