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比嘉大吾が14連続KO勝利、マソン寄せ付けずV1

2017年10月22日 19時42分

 WBC世界フライ級タイトルマッチは22日、両国国技館のセミファイナルで行われ、チャンピオンの比嘉大吾(白井・具志堅S)が挑戦者5位トマ・マソン(仏)に7回1分10秒TKO勝ち。デビューから14連続KO勝利で、5月に奪った王座の初防衛に成功した。

比嘉(左)はスタートから一貫してマソンを攻めた

 徹底したフィジカルトレーニングでパワーとスピードに自信を持つ比嘉。スタートからガードを固めて距離を詰め、右ボディからのダブル、左のダブル、トリプルなどのコンビネーションで挑戦者に迫った。

 自らの持ち味を「ディフェンス」と言い切るマソンも守り一辺倒というわけではなかった。比嘉の攻撃をがっちりしたガードで防ぎながら、ワンツーを返す。マソンは比嘉がコンビネーションを放つたびに「もっとこい!」とグローブでアピールした。

 比嘉はガードの固いマソンに対し、左アッパーの連打、ボディ攻めを多用。4回にはマソンを何度かロープに追い込み、4回終了時の採点は40-36×2、39-37でリードした。

 こうなるとあとは比嘉が、KO負けはおろか、ダウン経験もないマソンをいかにKOするかに興味は絞られた。比嘉は根気よく下から攻めて、マソンを削っていく。マソンもよく手を出していたが、6回に比嘉のボディ攻めを食らうとついに失速。クリンチに逃れるシーンが増えてきた。

郷土の大先輩、浜田剛史の15連続KO勝利にも王手

 7回、比嘉がジャブを決めると、サンドバッグ状態になってきたマソンが自らヒザをついてダウン。右目を痛めたらしいマソンがドクターチェックを受け、このままストップとなった。

 22歳の比嘉は14勝14KO無敗。試合後「井岡さん、大みそかでもかまわないので統一戦をお願いします」とアピールした。27歳のマソンは17勝5KO4敗1分。世界初挑戦は実らなかった。

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