辰吉寿以輝（21＝大阪帝拳）が結婚記念日のクリスマスイブに復帰戦――。大阪帝拳の吉井寛会長は27日、大阪市内のジムで辰吉がメインを務める「第74回ドラマチックボクシング」を12月24日午後2時から大阪府門真市の東和薬品RACTABドーム（なみはやドーム）サブアリーナで行うと発表した。

　デビューから6連勝の辰吉は今年2月と7月の試合を練習中の負傷でキャンセルしており、1年2ヵ月ぶりのリングで、初の8回戦となる。

　対戦相手はまだ決まっていないが、吉井会長は「地域ランカーを考えています。ただ、クリスマスを祝うクリスチャンの国からは選手が見つからないため、どうしてもタイかインドネシアの選手になりそう」と語る。

長女の誕生が励みに

　ようやく復帰戦が決まった辰吉は「7月に左肋骨を痛めて、試合をキャンセルした時は落ち込んで、うつ状態になりました。でも、長女（莉羽・りうちゃん）が生まれ、風呂にいっしょに入ったりして、再起の意欲がわきました。電気治療などで、痛みはなくなり、8月後半から練習を続けています。いまは家に帰るのが楽しみです」と表情を緩め、「24日はしっかり勝って、おれがサンタクロースになります」と語った。

　辰吉は10月29日、高知市のサンピアセリーズ体育館で開かれる黒潮ダイナミックファイトのメインの前に同門の堤本京介とスパーリングを行い、復活をアピールする。

10.29高知でスパーリング披露

　12月24日のセミは11月5日に兵庫県三田市で試合を行うWBA世界フェザー級13位の大沢宏晋（ロマンサジャパン）の10回戦（相手未定）。また、日本バンタム級10位、川島翔平（真正）と相川学己（三迫）の8回戦などのカードが組まれている。