山中速攻、初回KOで4度目の防衛
2013年8月12日 20時43分
2013年8月12日 20時26分
WBC世界フライ級タイトルマッチが12日、東京・大田区総合体育館で行われ、チャンピオンの八重樫東(30=大橋)は同級11位のオスカル・ブランケット(28=メキシコ)を3-0の判定で下し初防衛に成功した。スコアは115-111に116-110が2者。
強打のブランケットとスピードの八重樫。1回は静かな立ち上がりだったが、ラウンドが終わると八重樫の左目下に赤い腫れ。やはりブランケットのパンチは強いようだ。八重樫は2回から鋭く踏み込んでワンツーを放ち、ブランケットにスピードの差を見せつける。しかし4回を終わっての公開採点は三者三様だった。
中盤に入るとはっきり八重樫がペースを握った。足を使った出入りのボクシングを機能させ、右をブランケットに何度も叩き込んだ。ペースをつかめないブランケットはローブローやバッティングをしきりにアピール。八重樫は8回、ローブローで減点1を科せられたが、試合の流れには影響なし。逆に八重樫の右ストレートを決めて最初のダウンを演出した。
KOへの期待が高まる中、八重樫は9回も挑戦者を攻め立てたが、失速気味だったブランケットが最後にきて意地を見せる。11回から前に出て強打を振るうと、八重樫は無理に打ち合わず、足を使って冷静に対処。文句なしの判定勝ちだった。これで八重樫の戦績は18勝9KO3敗。ブランケットは32勝23KO6敗1分。
試合を終えた八重樫は「けっこういっぱいいっぱいでした。相手のパンチが強くて思い切りいけないし、思い切り下がれないし、中途半端なボクシングになってしまった」と反省しきり。それでも「勝ち残れてよかった」と最後は笑顔を見せていた。
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